廃工場を再利用した徹底的な環境配慮型インフラ。スイスの山間部グラールスに位置するUngleich社のデータセンター

· データセンター再エネ

環境省は、2026年3月、「データセンターによる再エネ利活用の促進に関するアニュアルレポート」を発行しました。この中で、データセンターの脱炭素化の好事例を紹介しています。

廃工場を再利用した徹底的な環境配慮型インフラ。スイスの山間部グラールスに位置するUngleich社のデータセンター

スイスの山間部グラールスに位置するUngleich社のデータセンターは、環境保護とコスト削減を極限まで両立させたユニークな施設です。この施設は新たに建屋を建設するのではなく、かつての織物工場の跡地と残された建物をそのまま再利用して構築されています。

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さらに、サーバーやスイッチなどのICT機器から空調設備に至るまで、可能な限りリユース品を導入することで、製造段階から発生する二酸化炭素の排出量を大幅に削減しています。最新鋭の設備に頼らずとも、知恵と工夫によって持続可能で経済的なクラウドインフラを提供できることを、実事業を通じて証明しています

構内の水力発電所が支える99.9パーセントの自然エネルギ

このデータセンターの最大の特徴は、敷地内に併設された年間発電量8ギガワット時を誇る水力発電所です。アルプスの豊かな水資源を利用して発電された電力はデータセンターへ直接供給され、施設全体で消費する電力の99.9パーセントをクリーンな水力エネルギーで賄っています。

残りの0.1パーセントも太陽光発電で補っており、化石燃料に一切依存しない完全なカーボンフリー稼働を実現しています。水害を受けにくい高原という地理的な安全性に加え、スイスという政治的に中立な立地は、顧客の大切なデータを預かる上での強力なアピールポイントとなっており、環境とビジネスが見事に調和した事例です。

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