サーバーの熱で街を暖める、NTTデータがドイツで実現するデータセンター排熱の地域暖房インフラ供給
サーバーの熱で街を暖める、NTTデータがドイツで実現するデータセンター排熱の地域暖房インフラ供給
環境省は、2026年3月、「データセンターによる再エネ利活用の促進に関するアニュアルレポート」を発行しました。この中で、データセンターの脱炭素化の好事例を紹介しています。
サーバーの熱で街を暖める、NTTデータがドイツで実現するデータセンター排熱の地域暖房インフラ供給
デジタルインフラから生まれる熱を都市のエネルギーへ
データセンター内で稼働する無数のサーバーは、膨大な処理を行う過程で大量の熱を発生させます。従来、この熱は冷却システムを使って大気中に捨てられていましたが、NTTグローバルデータセンター株式会社は、ドイツのベルリンでこの排熱を都市の生活インフラとして再利用する画期的なプロジェクトを展開しています。

同社は、1万人以上の住民と200以上の企業が入居予定の新規開発地区に対し、データセンターから発生する年間最大8メガワットの熱エネルギーを提供しています。これにより、同地区で必要とされる暖房需要の実に80パーセントをデータセンターの排熱でカバーすることが可能となりました。
ヒートポンプで昇温し二酸化炭素排出量を劇的に削減
このシステムでは、データセンターから回収された熱をヒートポンプを利用して65度まで昇温させたのち、地域の地域熱供給網へと送り込みます。冬季のピーク需要に備えて電熱ボイラーや巨大な温水タンクも併設されており、年間を通じて安定した暖房と給湯を提供します。
この取り組みにより、化石燃料を使った従来の暖房設備を稼働させる必要がなくなり、年間で約6000トンもの二酸化炭素排出量を削減できると見込まれています。ドイツ国内で制定されたデータセンターの排熱再利用義務をクリアするとともに、デジタル社会の裏側で生じる副産物を都市の持続可能な成長へと還元する、循環型社会の理想的なモデルです。
一般社団法人アワリーマッチング推進協議会の運営する電力・脱炭素無料ニュースサイト

