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蓄電事業
【世界潮流:GXのDX】
- 再エネ大量導入により柔軟性が不足するなかで、蓄電池の導入が加速し、欧米・中国系資本の世界市場展開で国際標準化が進みます。
- 系統用蓄電池は需給調整市場だけでなく、長期脱炭素電源オークション・容量市場・スポット市場を組み合わせての収益化が進みます。
- 加えて、再エネ収益向上のため、再エネ発電所に蓄電池を併設したり、太陽光・風力発電等と組み合わせたコーポレートPPAを組成して時間ごとの需給一致(アワリーマッチング)を目指す動きがあります。
- 低圧を含め小規模分散型蓄電所を多数開発したり、分散型再エネと束ねてPPAを組成する動きがあります。
- 一方で、高圧・低圧需要家のオンサイトで再エネと蓄電池を自家設置したり、PPAやリースバックなども普及しつつあり、さらに欧米では家庭内でプラグイン蓄電池が普及する兆しがあります。
- 分散型リソースを最適に組み合わせ、アルゴリズム・金融手法で、PPAを高度化し、経済性と安定性を高める(kW・ΔkW価値の個別最適化)ことで、取引市場主導でのボトムアップでの送配電網のDX化が進む兆しがあります。
- GHGプロトコルの改定に合わせ、蓄電池が生み出す再エネの時間価値の市場化による収益化が進む兆しがあります。
- EV用蓄電池の生産キャパ増大により、定置式蓄電池市場と融合し競争が激化します。新しい素材を用いた技術革新が進んでいます。
- 他方、経済安全保障やデータセキュリティの確保や地域共生が求められ、規制強化が進みます。
- 加えて、人口減少・過疎地域のインフラ分散化の中でマイクログリッド化が進み、分散型蓄電池が活用されます。
2026年5月28日2026年5月28日大規模蓄電事業ニュース
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欧州で熱波の中、スポット市場でマイナス価格が頻発。世界で蓄電池導入インセンティブが高まる
欧州では2026年5月下旬にかけて異例の熱波が発生しており、スペイン南部では38〜40℃、フランス南部でも35℃超、英国ロンドンでも35℃前後まで気温が上昇しています。平年比で10℃以上高い地域もあり、欧州メディアでは「歴史的熱波」として報じられています。これは以下に示す2022年に続くものです。

Scope2とは何か?どのように改定されるのか?
Scope2は企業の電力由来CO2排出量を算定する国際ルールですが、現在大幅な見直しが議論されています。マーケットベース手法(MBM)では、これまでの年単位での一致から、時間単位での一致を求めるアワリーマッチングへの移行が議論されています。この記事では、見直し議論の背景、狙いや、そして企業の電力調達や脱炭素戦略に与える影響を分析します。

蓄電池のタイムマシン効果(前編)― アワリーマッチングで収益向上
近年、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力の価値は「量」から「時間」へと大きくシフトしつつあります。その中で蓄電池は、単なる調整力や価格裁定のための設備ではなく、「価値を時間的に移転する装置」としての役割を担い始めています。この機能を私たちは「タイムマシン効果」と呼んでいます。

蓄電池のタイムマシン効果(後編)― 排出回避係数の増加での排出削減
後編では、蓄電池のもう一つのタイムマシン効果、すなわちロケーションベース手法における「排出回避係数」の時間移転について整理します。ロケーションベース手法では、需要家のCO₂排出量は、基本的に「送配電網の排出係数 × 電力消費量」で計算されます。従来は年間平均の排出係数を用いることが一般的でしたが、GHG Protocol Scope2改定では、時間ごとの排出係数を用いる方向が議論されています。
電力システム改革

第3回長期脱炭素電源オークション結果公表。蓄電池事業関連
第3回長期脱炭素電源オークションでは、蓄電池に対する事業者の投資意欲は衰えることなく、激しいサバイバル競争が繰り広げられました。2026年5月13日に公表された結果によれば、リチウムイオン蓄電池の区分には152.5万キロワット、リチウムイオン以外の次世代型蓄電池の区分には120.6万キロワットという、それぞれ設定された募集上限の40万キロワットを大きく上回る応札が殺到しました。

系統接続問題:次世代電力系統ワーキンググループ第10回会合での議論
次世代電力・ガス事業基盤構築小委員会次世代電力系統ワーキンググループは、4月16日に第10回会合をオンラインで開き、局地的な大規模需要に対する規律確保と、発電等設備の迅速な系統連系に向けた対応について議論しました。

OCCTO放電抑制の順位変更:東北エリアでの放充電制御リスク増大の懸念
電力広域的運営推進機関(OCCTO)による送配電等業務指針の変更により、全国的に平常時の系統制約による混雑発生時の出力制御において、非調整電源(旧電源Ⅲ相当)の制御順位が新たに明確化されました。具体的には、一般送配電事業者および配電事業者が調整力としてあらかじめ確保していない発電設備等のうち、火力電源等(混焼バイオマス電源および揚水発電設備を含む)の出力抑制の次に、系統用蓄電池を含む蓄電設備の「放電抑制」を行う順位となることが規定されました。

【低圧蓄電池】東電PG,系統への接続技術要件を厳格化
脱炭素化の流れと電気料金の高騰を背景に、一般家庭や小規模な事業所など、低圧配電線レベルにおける蓄電池の導入が急速に進んでいます。現代の蓄電池運用は、単なる非常時のバックアップ電源という役割を超え、市場価格が安い時間帯や太陽光発電の余剰時に系統から「充電」し、価格が高い時間帯や需要のピーク時に系統へ「放電」して経済的メリットを享受する能動的なスタイルへと進化しています。こうしたニーズの爆発的な増加に対し、東京電力パワーグリッドには送配電系統への影響を懸念する声や、連系に向けた問い合わせが殺到しています。
海外トレンド

米Fluence、巨大データセンター需要を背景にハイパースケーラー向け蓄電池供給契約を締結
米蓄電池システム大手Fluence Energyは、2026年5月7日、2026年度第2四半期決算を発表しました。同社は、2社の「major hyperscalers(大手ハイパースケーラー)」とマスター供給契約を締結したことを明らかにし、AI・データセンター向け電力需要拡大を背景とした蓄電池市場の成長が注目されています。

ドイツで蓄電池ブーム。一方で、火力回帰へ変調の兆しも
ドイツでは今、かつてない規模で「蓄電池ブーム」が起きています。エネルギー自立に向けて大躍進する一方で、国の政策や現場の課題が発生しています。爆発的に普及する蓄電池2025年末時点で、ドイツの大規模(グリッドスケール)蓄電池の稼働容量は2.5GWを超え、EU全体の約25%を占めるトップクラスに躍り出ました。わずか2年前の1.2GWから倍増という驚異的なスピードです。さらに今後の新規建設計画(パイプライン)は10GW(10.5GW/26.3GWh)を超えています。

IRENA、再生可能エネルギーと送電網の抜本的拡充を軸とする次世代ロードマップを発行。蓄電池系統接続の遅延に警鐘
IRENAは、再生可能エネルギーと電動化、送電網の抜本的拡充を軸とする次世代ロードマップを示しました。以下に詳しく解説します。
素材

CATL、ナトリウムイオン電池の40GWh増産計画 福建省寧徳市で量産拡大へ
寧徳時代新能源科技(CATL)は、2026年4月21日に開催した技術イベントにおいて、ナトリウムイオン電池ブランド「Naxtra」の量産開始を年内に行うことを発表しました。これに関連し、その後の各種メディア報道では、同社が福建省寧徳市でナトリウムイオン電池の生産能力を大幅に拡張する計画が進行していると伝えられています。

テスラが牽引するLFP電池のグローバル展開、北米でも現地生産を加速
テスラは、中国市場におけるLFP(リン酸鉄リチウム)電池の成功を足がかりに、グローバルな供給網の再編を加速させています。中国では2026年4月に車載電池の設置容量が15%増と復調し、その8割以上をLFP電池が占めていますが、テスラは既に2年以上前からギガファクトリー上海産の「モデル3」等にCATL製のLFP電池を採用し、このトレンドをリードしてきました。












