RWE、豪州初の8時間系統用蓄電池を本格稼働 50MW・400MWhで長時間蓄電市場拡大へ

· 大規模系統用蓄電池事業

RWEは、2026年5月27日、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で開発を進めていた8時間型系統用蓄電池「Limondale Battery Energy Storage System(BESS)」について、豪州電力市場運営機関AEMOおよび送電事業者Transgridから正式承認を取得し、フル容量での商用運転を開始したと発表しました

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同設備は、定格出力50MW、蓄電容量400MWhを有し、リチウムイオン電池による「8時間蓄電池」としてはオーストラリア初の商用案件となります。設備にはTesla製Megapackを144基採用しており、100MWで充電し、50MWで8時間以上放電可能な仕様です。

再エネ大量導入を支える長時間蓄電

Limondale BESSは、RWEが運営する249MWacのLimondale Solar Farmに隣接して設置されています。日中の太陽光余剰電力を長時間蓄電し、夕方から夜間にかけて放電することで、再エネ出力変動への対応や系統安定化への活用が見込まれています。

オーストラリアでは石炭火力の閉鎖が進む一方、太陽光・風力比率が急速に上昇しており、長時間蓄電設備の必要性が高まっています。特にニューサウスウェールズ州では、州政府による「Long Duration Storage」政策の下、8時間以上の蓄電設備導入を後押しする制度整備が進められています。

RWEは2024年に本案件への投資決定を公表しており、州政府の長時間蓄電入札で採択された案件の一つとして建設が進められてきました。

世界で拡大する長時間蓄電競争

近年は4時間型BESSを超え、6〜12時間級の長時間蓄電設備への投資が欧米豪で加速しています。再エネ比率上昇に伴い、昼夜間シフトや数時間単位の需給調整ニーズが拡大しているためです。

日本でも系統用蓄電池導入が急増していますが、多くは2〜4時間型が中心です。今回のような8時間級蓄電池の商用運転は、再エネ大量導入時代における次世代電力インフラの方向性を示す事例として注目されそうです。

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