ベトナム初の大規模PPA。サムスン工場向けに年間70GWhの太陽光電力を供給
ベトナム初の大規模PPA。サムスン工場向けに年間70GWhの太陽光電力を供給
Samsung Electronics Vietnam Thai Nguyen(SEVT)は、ベトナム初の直接電力購入契約(DPPA)に基づく再生可能エネルギー供給を開始したと現地各紙が報道しています。
契約相手は、ベトナム南部タイニン省で出力49MWの「Duc Hue 2 Solar Power Plant」を運営するTTC Duc Hue–Long An Powerです。契約に基づき、北部タイグエン省イエンビン工業団地に立地するSEVTのスマートフォン製造工場へ、年間約70GWhの太陽光発電由来の電力が供給されます。この供給量はベトナムの一般家庭約1万7,000世帯分の年間消費電力量に相当します。
ベトナム初のDPPA商業運用が始動
ベトナムでは2024年7月にDPPA制度の法的枠組みが導入され、その後2025年3月の制度改正により適用条件が緩和されました。これにより、大口需要家が再生可能エネルギー発電事業者と直接契約を締結しやすい環境が整備されています。
今回の案件は、新制度の下で実際に商業運転へ移行した最初の事例の一つとなり、ベトナムの再エネ市場における重要なマイルストーンと位置付けられています。
製造業の再エネ調達拡大を後押し
サムスンは、今回の契約を通じて再生可能エネルギー市場の発展と気候変動対策への貢献を目指すとしています。ベトナムには再エネ利用目標を掲げる多国籍企業が多数進出しており、DPPA制度は企業のRE100対応や脱炭素調達を支える新たな選択肢となりそうです。
今後は太陽光発電に加え、蓄電池や風力発電を組み合わせた柔軟な電力供給モデルの拡大も期待されています。
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