米国MISO、ERAS第4サイクルで4.2GWの新規電源候補を選定 天然ガス中心に2029年運開目指す
米国MISO、ERAS第4サイクルで4.2GWの新規電源候補を選定 天然ガス中心に2029年運開目指す
米国の広域系統運用機関MISO(Midcontinent Independent System Operator)は、2026年5月27日、迅速な電源開発を支援する「Expedited Resource Addition Study(ERAS)」の第4サイクル対象案件を選定したと発表しました。
今回選定されたのは6案件、総計約4.2GWの新規発電設備です。内訳は天然ガス火力5案件と太陽光発電1案件で、いずれも2029年までの運転開始を目指しています。最大案件は米ルイジアナ州の「Richland Parish 3 & 4」で、出力は1,531MWです。
4.2GWの新規電源候補を迅速審査
選定案件には、Alliant Energyの950MW「Big Cedar Combined Cycle」(アイオワ州)、NIPSCOの859MW「Malden Combined-Cycle Power Plant」(インディアナ州)、Hallador Power Companyの515MW「Merom Generating Station」(インディアナ州)などが含まれています。
再生可能エネルギー案件は、イリノイ州の200MW太陽光発電所「Pumpkin Patch Solar」のみとなりました。なお、当初候補に含まれていた230MWの蓄電池案件「Tradewater Energy Storage」は手続き上の誤りにより除外されたとしています。
系統接続期間短縮を目指すERAS
ERASは、電力需要増加や供給力不足への対応を目的に、発電設備の系統接続審査を迅速化する制度です。MISOによると、制度開始以降56案件・約28GWが受理または審査中で、このうち25案件・約11GWが既に系統連系契約へ進展しています。
AIデータセンターや電化の進展に伴う電力需要増加を背景に、MISO管内では天然ガス火力を中心とした新規供給力確保が引き続き進む見通しです。

