INPEX、柏崎で水素発電由来電力の供給開始へ 公共施設向け実証が本格化
INPEX、柏崎で水素発電由来電力の供給開始へ 公共施設向け実証が本格化
INPEXが新潟県柏崎市で製造した水素を活用した発電電力を、2026年6月中にも公共施設へ供給すると報道がありました。

INPEXの公式発表では、同社が推進する「柏崎ブルー水素・アンモニア製造・利用一貫実証試験」では、国内最大級となる水素サプライチェーンの構築を目指しています。新潟県内の南長岡ガス田で生産される天然ガスを原料としてブルー水素を製造し、その過程で発生するCO2は東柏崎ガス田へ圧入・貯留するCCUS(CO2回収・有効利用・貯留)技術を活用します。
水素製造から発電までを一体運営
柏崎水素パークでは、水素製造設備、アンモニア製造設備、水素発電設備を一体的に運営する計画です。製造したブルー水素を燃料として発電を行い、その電力を柏崎市内の公共施設へ供給することで、水素エネルギーの実用性や運用ノウハウを検証するとしています。
これまで水素は主に製鉄や化学用途での活用が議論されてきましたが、近年は電力需給の調整や再エネの補完電源としても期待が高まっています。
脱炭素電源の選択肢拡大へ
国内では再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、天候に左右されない脱炭素電源の確保が課題となっています。水素発電は燃焼時にCO2を排出しない電源として位置付けられ、火力発電の脱炭素化やエネルギー安全保障の強化にもつながる可能性があります。
今回の実証は、水素の製造から輸送、利用までを国内で完結させるモデルケースとして注目されており、今後の水素社会実現に向けた制度整備や事業化の議論にも影響を与えそうです。
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