Google・Microsoftなど、GC-EAC取引活発化に向けたアライアンスを結成(2024年記事)
Google・Microsoftなど、GC-EAC取引活発化に向けたアライアンスを結成(2024年記事)
Google・Microsoftなどが、GC-EAC取引活発化に向けたアライアンスを結成しました。
LevelTen Energyがその設立を発表しました。米国を中心としたエネルギー市場のプレイヤーが結集し、アワリーマッチングを実現する新たな証書市場の形成を目指す取り組みです。

本アライアンスには、再生可能エネルギーの大口需要家であるテック企業や、発電事業者、トレーダー、プラットフォーム事業者などが参加しています。代表的な参加主体には、Googleをはじめ、エネルギー調達・トラッキング分野で先行する企業群が含まれており、需給双方から市場形成を進める構造となっています。
設立の背景:時間価値を反映する市場の必要性
近年、再エネ導入量は拡大している一方で、発電と需要の時間的ミスマッチが課題として顕在化しています。従来の年次・月次ベースの証書では、実際の炭素削減効果を十分に反映できないという問題があります。
GC Trading Allianceはこうした課題に対応するため、再エネの「量」ではなく「時間」を軸とした市場シグナルを創出し、新たなクリーン電源の開発と最適な運用を促すことを目的としています。アライアンスは、より高い粒度でのエネルギー調達が不可欠であり、その実現には業界横断的な協働が必要であるとの認識に基づいています。
活動内容:市場設計と取引基盤の整備
本アライアンスの主な活動は、グラニュラー証書(GC)の標準化と市場化の推進です。具体的には、時間単位での証書発行・取引に関するルール整備、契約フォーマットの標準化、価格指標の形成、流動性確保のための市場インフラ構築などが挙げられます。
また、既存の電力市場やPPAとの接続も重要なテーマとなっており、バンドル型・アンバンドル型双方の取引モデルを前提とした制度設計が検討されています。これにより、需要家は自社の消費プロファイルに応じて柔軟に証書を調達できる環境が整備される見込みです。
米国発の動きとグローバル展開
GC Trading Allianceは、特に米国市場を起点として立ち上がった点が特徴です。米国ではデータセンターを中心に24/7カーボンフリー電力の需要が急拡大しており、これを支える仕組みとして時間粒度証書の必要性が高まっています。
一方で、欧州ではRED IIIなどの制度整備が進み、デンマークをはじめとする国々で実証プロジェクトが展開されています。米国主導の市場設計と欧州の制度整備が相互に影響し合うことで、グローバルな標準形成が加速する構図が見えつつあります。
今後の見通し:アワリーマッチング市場の本格化へ
今後は、グラニュラー証書の発行主体の拡大や、取引量の増加に伴う価格形成メカニズムの確立が重要な焦点となります。また、蓄電池やデマンドレスポンスといった柔軟性リソースとの統合も進むことで、より高度な需給調整が可能になると見られます。
こうした動きは、単なる証書市場の進化にとどまらず、電力市場全体の設計を時間粒度ベースへと転換する可能性を持っています。アワリーマッチングを前提とした新たなエネルギー経済圏の形成が、今後数年で本格化するとしています。
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