京都大学系ライノフラックス、住友林業と連携し燃やさないバイオマス発電で240時間超の連続運転達成 2028年の商用化を目指す
京都大学系ライノフラックス、住友林業と連携し燃やさないバイオマス発電で240時間超の連続運転達成 2028年の商用化を目指す
ライノフラックス株式会社は、2026年5月29日、独自開発する湿式ケミカルルーピング技術を用いたバイオマス発電システムについて、累計240時間を超える連続運転試験を完了したと発表しました。

木質バイオマスや食品残渣で10日間相当の運転を実証
今回の実証では、住友林業株式会社から提供された木質バイオマスを用いて120時間超の連続運転を達成しました。さらに食品・飲料メーカーなどから提供を受けた複数のバイオマス原料を使用した試験を継続し、累計240時間(約10日間)を超える安定運転を確認しています。
同社の湿式ケミカルルーピング技術は、一般的な燃焼方式とは異なり、化学反応を利用して発電を行う仕組みです。含水率の高い湿潤バイオマスにも対応できることが特徴で、従来のバイオマス発電を上回る発電効率が期待されています。
発電と同時に99.9%以上のCO2回収を確認
今回の試験では、発電プロセスから発生する二酸化炭素について、純度99.9%以上での分離・回収も確認されました。バイオマス由来のCO2を回収するBECCS(Bioenergy with Carbon Capture and Storage)の実現につながる技術としても注目されます。
使用したプロトタイプ機「Katsura-1J」の出力は1kW級です。同社は今回の成果をもって開発ロードマップ上のプロトタイプ段階を完了したと位置付けています。
2027年に20kW実証、2028年に100kW商用初号機へ
今後は2027年に20kW級パイロット機による実証運転を実施し、2028年には100kW級の商用初号機の事業化を目指します。
バイオマス発電では燃料の乾燥や燃焼設備がコスト要因となる一方、未利用バイオマスや食品残渣の活用ニーズは高まっています。燃焼工程を経ずに発電しながら高純度CO2を回収できる技術が確立されれば、分散型電源やカーボンネガティブ電源としての活用拡大も期待されそうです。
出典:ライノフラックス発表
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