GWEC、世界洋上風力発電レポート2026を公表 2035年に世界設備容量420GWへ拡大見通し
GWEC、世界洋上風力発電レポート2026を公表 2035年に世界設備容量420GWへ拡大見通し
GWEC(世界風力会議)は、2026年6月9日、洋上風力発電市場の最新動向をまとめた「Global Offshore Wind Report 2026」を発表しました。
2025年に世界で新たに系統接続された洋上風力発電設備は9.3GWとなり、前年から16%増加しました。累積導入量は92.5GWに達し、世界の風力発電設備容量全体の7.1%を占めています。GWECは、洋上風力発電の拡大がエネルギー安全保障の強化や将来の供給危機への備えにつながるとの見方を示しています。

世界市場は拡大基調が継続
2025年の新規導入量では中国が6.6GWを設置し、8年連続で世界最大市場となりました。2025年末時点の中国の累積導入量は48.4GWで、世界市場の52%を占めています。
欧州では英国、ドイツ、フランスの3カ国で合計約2GWが運転開始しました。英国は1,049MWを導入し、地域最大の新規導入国となっています。欧州全体の累積設備容量は38GWを超え、世界全体の約42%を占める規模となりました。
2035年までに327GWを新規導入
GWECは、現在建設中の洋上風力発電プロジェクトが50GWを超えると指摘しています。年間導入量は2026年に現在の約2倍、2031年には約3倍へ拡大し、2035年には年間50GWを超える見通しです。
2026年から2030年までの年平均成長率は24%と予測されており、今後10年間で327GWの新規設備が追加されるとしています。その結果、世界の洋上風力発電設備容量は2035年末までに420GWへ到達する見込みです。
許認可や送電網整備が課題
一方で、2025年の洋上風力入札量は11.4GWにとどまり、過去最高だった2024年の約5分の1まで減少しました。また、中国を除く約25GWのプロジェクトが建設可能な状態にありながら、送電網接続や支援制度、最終投資決定(FID)の遅れにより着工を待つ状況にあります。
GWECは各国政府に対し、洋上風力を重要インフラとして位置付け、送電網整備の前倒し、許認可手続きの迅速化、資金調達支援、サプライチェーン強化など8項目の施策を提言しています。電化の進展とエネルギー自給率向上を支える基幹電源として、洋上風力の役割が一段と高まることが期待されます。
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