クラダシ、中京電力を完全子会社化 蓄電池事業と電力小売を統合へ
クラダシ、中京電力を完全子会社化 蓄電池事業と電力小売を統合へ
株式会社クラダシは、2026年5月29日、小売電気事業者である株式会社中京電力の全株式を取得し、完全子会社化することを発表しました。株式譲渡の実行は2026年6月9日を予定しています。
クラダシはフードロス削減事業を主力とする企業ですが、2025年1月に再生可能エネルギー事業「Kuradashi Energy」を開始し、同年9月には系統用蓄電池の第1号案件となる「栃木小山蓄電所」を稼働させています。今回の買収により、発電・蓄電に加え、小売電気事業の機能をグループ内に取り込むことになります。

「蓄電×小売」のバリューチェーン構築へ
中京電力は愛知県名古屋市を拠点とする新電力で、高圧・低圧の両市場で事業を展開しています。2021~2022年の新電力市場の混乱期を乗り越え、地域密着型の顧客基盤を構築してきました。
クラダシは今回の子会社化により、小売電気事業者のライセンスや顧客基盤を取得するとともに、自社が進める系統用蓄電池事業との連携を進める方針です。電力の調達・蓄電・販売を一体的に運営することで、エネルギーマネジメント事業の強化を目指すとしています。
フードロス事業とGX事業の融合を模索
同社は約2,200社のパートナー企業ネットワークを保有しており、食品ロス削減サービスに加えて再エネ電力や脱炭素ソリューションを提案する構想を掲げています。
近年はデータセンターやGX投資の拡大を背景に国内電力需要の増加が見込まれており、再エネ、蓄電池、小売電力を組み合わせた新たな事業モデルの構築が進む可能性があります。異業種からエネルギー市場へ参入する動きとして注目されそうです。
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