データセンターの脱炭素化。地下67メートルの旧石灰岩鉱山を活用、Iron Mountain社が実践する地熱冷却データセンター

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環境省は、2026年3月、「データセンターによる再エネ利活用の促進に関するアニュアルレポート」を発行しました。この中で、データセンターの脱炭素化の好事例を紹介しています。

地下67メートルの旧石灰岩鉱山を活用、Iron Mountain社が実践する地熱冷却データセンターの最前線

地理的特性を最大限に生かした自然エネルギー冷却システム

データセンターの消費電力のうち、サーバーそのものに次いで大きな割合を占めるのが冷却システムです。米国ペンシルバニア州にあるIron Mountain社のデータセンターは、この空調エネルギーを削減するため、極めてユニークな立地環境を活用しています。

この施設は、地下67メートルに位置する旧石灰岩鉱山の跡地に建設されており、石灰岩の壁と天井に囲まれた空間は年間を通じて約11度という安定した低温環境を保っています。

この自然の洞窟がもたらす恩恵により、外部の気温変動に左右されることなく、サーバーを効率的に冷却するための理想的な環境が構築されています。

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敷地内地下水と外気空調の併用による究極の省エネ

さらに同施設では、敷地内にある地下貯水池の冷水を無制限に活用した地熱冷却機構を導入しており、水をサーバーラックの熱交換器へと循環させることで大規模な排熱処理を行っています。

このシステムに加えて、冬季には寒冷な外気を補助的に取り入れるフリークーリングを併用することで、従来のデータセンターと比較して冷却にかかるエネルギー消費を34パーセントも削減することに成功しました。

電力供給に関してもコーポレートPPAを通じて100パーセント再生可能エネルギーを調達しており、PUE1.3未満という極めて高い省エネ性能を達成しています。自然の地形と最先端の技術が融合した理想的な事例です。

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