SolarPower Europe、EU蓄電池市場レビュー2025を公表 系統用BESS拡大で欧州電力市場が転換期へ

· 蓄電池事業

SolarPower Europeは、2026年1月28日、「EU Battery Storage Market Review 2025」を発表しました。レポートでは、欧州における蓄電池導入量が急拡大しており、特に系統用BESS(Battery Energy Storage System)が市場成長を牽引していると整理しています。

2025年のEU新規蓄電池導入量は前年を上回る水準となり、ドイツ、イタリア、英国、スペインなどが主要市場として拡大。短時間調整用途に加え、卸電力市場でのアービトラージ、容量市場、周波数調整など複数収益を組み合わせる運用モデルが広がっているようです。

再エネ大量導入と蓄電池需要が加速

レポートでは、太陽光・風力の大量導入によって昼夜や季節間の価格差が拡大し、蓄電池の経済性が改善している点を指摘しています。特に欧州では、昼間のネガティブプライス発生頻度が上昇しており、余剰再エネを吸収する柔軟性資源としてBESSの重要性が高まっています。

また、分散型住宅蓄電池だけでなく、数百MWh級の大型案件も増加傾向にあり、送電混雑緩和やデータセンター向け電力安定化用途への活用も見込まれています。

欧州全域で制度整備も進展

EU各国では、容量市場や補助制度の整備が進む一方、接続待ちや系統制約が新たな課題になりつつあります。レポートでは、長時間蓄電やハイブリッド型再エネ併設案件の拡大も今後の重要テーマになると示されました。

欧州では、再エネ拡大と電力市場改革が同時進行しており、蓄電池が単なるバックアップ設備から市場インフラへ変化しつつある状況といえそうです。

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