イーレックスとサムスンC&Tジャパン、全国規模の系統用蓄電池開発で協業 20MW超案件も視野
イーレックスとサムスンC&Tジャパン、全国規模の系統用蓄電池開発で協業 20MW超案件も視野
イーレックス株式会社は、2025年11月4日、サムスンC&Tジャパン株式会社との間で、日本国内における系統用蓄電池システム(BESS)事業の共同開発に関する覚書を締結したと発表しました。
両社は折半出資による合弁会社を設立し、全国規模で系統用蓄電池プロジェクトの開発を進めます。再生可能エネルギーの導入拡大に伴い高まる調整力需要に対応するとともに、日本国内における蓄電池市場の拡大を見据えた取り組みとなります。
合弁会社を通じて全国で蓄電池案件を開発
今回の協業では、イーレックスが持つ電力トレーディングや発電事業、各種許認可取得、O&M(運用・保守)に関する知見と、サムスンC&Tジャパンの調達力やファイナンス組成能力を組み合わせ、競争力のある蓄電池事業モデルの構築を目指します。
両社は今後ワーキンググループを設置し、2026年以降の開発計画を具体化します。小規模案件だけでなく、20MWを超える大型系統用蓄電池案件の開発も視野に入れており、国内の蓄電池インフラ整備を加速させる方針です。
宮崎県串間市の蓄電所への共同出資も準備
両社は、イーレックスが2025年9月に公表した宮崎県串間市の系統用蓄電池案件への共同出資も準備しています。
同案件は出力2MW、蓄電容量8MWhの設備で、イーレックスにとって初の系統用蓄電池事業として開発が進められてきました。今回の協業により、単独案件への投資に加え、複数案件を組み合わせた蓄電池ポートフォリオの形成も進む見通しです。
2030年に向け拡大する国内蓄電池市場
資源エネルギー庁は、第7次エネルギー基本計画で示された再生可能エネルギー導入拡大を支えるため、2030年までに14.1~24.8GWh規模の蓄電池導入が必要になると試算しています。
太陽光発電や風力発電の導入量増加に伴い、出力変動への対応や需給調整力の確保が重要課題となる中、系統用蓄電池市場は急速な成長局面に入っています。今回の提携は、国内電力事業者とグローバル企業が連携して大規模蓄電池市場へ参入する事例として注目されます。
また、イーレックスは本共同開発案件において、アグリゲーション業務や市場運用業務の受託も見込んでおり、発電・小売に続く新たな収益基盤の構築を進める考えです。
出典:イーレックス株式会社
一般社団法人アワリーマッチング推進協議会の運営する電力・脱炭素無料ニュースサイト

