系統用蓄電所向け国内初のプロジェクトボンド組成、新潟県小千谷市に建設予定の出力49MW。東京ガスが20年間運用へ
系統用蓄電所向け国内初のプロジェクトボンド組成、新潟県小千谷市に建設予定の出力49MW。東京ガスが20年間運用へ
CHC Japan株式会社、みずほ証券株式会社、オリックス銀行株式会社は、2026年4月17日、系統用蓄電所を対象とした100億円のプロジェクトボンドを組成したと発表しました。系統用蓄電所の開発資金を使途とするプロジェクトボンドとしては国内初の事例となります。

本プロジェクトボンドの対象は、新潟県小千谷市に建設予定の出力49MWの系統用蓄電所です。2029年の完工を予定しており、商業運転開始後は、東京ガス株式会社がオフテイク契約に基づき20年間にわたり運用を担う計画です。再生可能エネルギーの出力変動を吸収し、需給バランスや周波数調整を支えるインフラとして活用される見通しです。
開発初期段階で資金確保
今回の案件では、着工段階でプロジェクトボンドにより開発資金を確保した点が特徴となっています。系統連系協議の長期化や設備調達期間の伸長などを背景に、国内では蓄電所開発期間の長期化が課題となっており、開発事業者による早期のキャピタルリサイクル需要への対応も意識したスキームとみられます。
また、金利上昇局面においても超長期資金を確保できる仕組みを採用したことで、エクイティ投資家と債券投資家の双方が参画しやすい構造を実現したとしています。国内では再エネ拡大に伴い、調整力としての系統用蓄電池への期待が高まっており、今後は類似する大型蓄電池案件での資金調達手法の多様化も進む可能性がありそうです。
系統安定化と再エネ導入拡大を後押し
系統用蓄電所は、余剰電力の充放電による出力制御の抑制や、需給調整市場・容量市場などへの活用が期待される分野です。特に太陽光発電の導入量が増加する中、出力変動への対応力を高める設備として重要性が増しています。
東京ガスが20年間にわたり運用を担うことで、長期安定運用を前提とした事業モデルの形成も進む見込みです。国内ではGX投資拡大に向けてインフラファイナンスの重要性が高まっており、蓄電池分野における資本市場活用の先行事例として注目を集めそうです。
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