住友電工、ドイツで約3600億円のHVDC海底・地中送電案件を受注 525kV XLPEケーブルで欧州送電網強化へ
住友電工、ドイツで約3600億円のHVDC海底・地中送電案件を受注 525kV XLPEケーブルで欧州送電網強化へ
住友電気工業株式会社は、2026年5月21日、ドイツ送電事業者Amprion GmbHから、525kV高圧直流(HVDC)XLPEケーブル案件「DC35」を受注したと発表しました。契約金額は約20億ユーロ(約3600億円)で、同社グループとして単一案件では過去最大規模となります。完工は2032年を予定しています。
北海・バルト海の洋上風力を需要地へ送電
DC35は、定格容量2GW、ルート長530kmの大規模送電プロジェクトで、「ライン・マイン・リンク」構想の一部を構成します。北海およびバルト海の洋上風力発電所や、ドイツ北部ラシュテーデ周辺の陸上風力電源から、フランクフルト近郊マルクスヘイムの需要地へ電力を供給する計画です。

使用される電力ケーブルは、直流2本と中性線1本の計3本で、総延長は約1590kmに達します。製造はドイツ・マンハイムのSüdkabel工場で行われる予定で、現地生産による物流効率化やCO₂排出抑制も図ります。
SF₆フリー端末を初採用、欧州の脱炭素送電を後押し
今回の案件では、住友電工として初めてSF₆ガスを使用しない直流XLPEケーブル用端末を採用します。SF₆は強力な温室効果ガスとして知られており、EUでは規制強化が進んでいます。送電設備分野でも代替技術への移行が加速している状況です。
同社は2020年に世界初の525kV HVDC XLPE案件「A-Nord」、2024年に「Korridor B V49」を受注しており、今回を含む3案件の累計受注額は5500億円を超えます。欧州では再エネ拡大やデータセンター需要増加を背景に、超高圧直流送電インフラへの投資拡大が続く見通しで、日本メーカーの技術競争力が存在感を強めているようです。
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