出光興産、全固体電池材料の大型パイロット装置建設で立柱式、2027年完工へ

· 電池

出光興産株式会社は、2026年5月20日、全固体リチウムイオン二次電池のコア材料である固体電解質を製造するための大型パイロット装置について、本格的な建設フェーズへの移行を発表しました。千葉県市原市にある同社の千葉事業所敷地内において、同年5月13日に立柱式が執り行われたとのことです。

Section image

これまで進められていた基礎工事がスケジュール通りに完了したことを受け、上屋の組み上げをはじめとする本格的な建築工事が始動します。本設備の完成時期は2027年中を予定しており、次世代電池材料の量産化に向けたマイルストーンが着実に進展している格好です。

2027〜2028年の実用化を視野に入れた量産検証体制の整備

全固体電池は、従来の液系リチウムイオン電池が抱える液漏れや発火のリスクを低減し、エネルギー密度の向上や急速充電を可能にする次世代技術として世界中で開発競争が激化しています。同社は2027年から2028年にかけての市場投入および実用化をターゲットに見据えており、今回の大型パイロット装置はその供給基盤を支える要の設備となる位置づけです。

今回の本格着工により、実験室レベルから商業生産へとスケールアップするための製造プロセスや品質管理の検証が本格化する見通し。量産技術の確立によってコスト低減が実現すれば、電気自動車(EV)市場をはじめとする様々な産業分野における全固体電池の普及を一段と加速させる好材料になると見込まれます。

国内サプライチェーン強化と次世代エネルギー市場への寄与

エネルギー密度の高さから航続距離の大幅な延長が期待される全固体電池は、持続可能なモビリティ社会の実現に不可欠なピースと言えます。国内に大型の材料供給拠点が誕生することは、海外勢に対抗する日本のバッテリー産業の競争力を底上げする観点からも極めて意義深い動きです。

一般社団法人アワリーマッチング推進協議会の運営する電力・脱炭素無料ニュースサイト

Section image