Google、アワリーマッチングを見据えオーストリア初のデータセンター建設を開始 廃熱利用や再エネ連携も視野

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Googleは、2026年4月23日、オーストリア初となるデータセンター建設計画について発表しました。建設地はオーバーエスターライヒ州クロンストルフで、AIおよびクラウドサービス需要の拡大に対応する欧州インフラ拠点として整備されます。

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24/7カーボンフリー電力とアワリーマッチングを志向

Googleは2030年までに、全事業を24時間365日カーボンフリー電力(24/7 CFE)で運営する方針を掲げています。従来の年間ベースの再エネ調達ではなく、電力消費と再エネ発電を時間単位で一致させる「アワリーマッチング」の考え方を重視している点が特徴です。

今回のオーストリア案件でも、太陽光発電や再エネ電源との連携、地域系統における脱炭素電力調達が計画されています。複数報道によれば、施設の運用容量は約150MW規模に達する可能性があり、AI向け計算需要の増大を支える大規模電力インフラとなる見通しです。

欧州では、AIデータセンターの急増に伴い、単なる年間オフセット型の再エネ調達ではなく、「実際にその時間に再エネが存在しているか」を重視する方向へ議論が進みつつあります。Googleはその代表的な推進企業の一つとして知られています。

廃熱回収や地域熱供給も検討

データセンターでは大量の冷却電力が必要となる一方、サーバー運転時には大きな排熱も発生します。今回の施設では、その排熱を地域暖房や産業用途へ活用する構想も示されています。

欧州では近年、データセンター排熱を都市熱供給へ組み込む動きが拡大しており、エネルギー効率向上と地域インフラ統合の両立が進められています。再エネ調達、時間一致型電力管理、熱利用を組み合わせた統合的な脱炭素モデルとして、今後のデータセンター整備の方向性を示す案件となりそうです。

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