Bluefield Energy、営農型太陽光のFIP転換支援を開始 発電運用と市場対応を一体提供

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Bluefield Energy株式会社は、2026年5月、センコーコーポレーションが保有・運営する茨城県および群馬県内の営農型太陽光発電所向けに、FIP制度への転換支援を含む運用代行・アグリゲーションサービス提供開始を発表しました。

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対象となるのは、農業と太陽光発電を両立する「営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)」です。Bluefield Energyは、FIT(固定価格買取制度)からFIP(Feed-in Premium)制度への移行支援に加え、発電計画管理、市場取引、インバランス対応などを包括的に支援します。

近年、日本では再エネ導入拡大に伴い、出力制御増加や市場価格変動リスクが課題となっており、発電事業者側にも高度な運用能力が求められ始めています。

FITからFIPへ、再エネ運用が高度化

FIP制度は、再エネ電力を市場取引しながら、一定のプレミアム(補助額)を受け取る仕組みです。従来のFIT制度と異なり、市場価格変動や需給バランスを考慮した発電運用が必要になります。

そのため、発電量予測、需給計画提出、インバランス精算、卸電力市場取引など、従来の固定価格売電には存在しなかった業務が発生します。

特に営農型太陽光では、農作物への日照影響や季節変動なども考慮する必要があり、一般的なメガソーラー以上に運用難易度が高い案件もあります。

Bluefield Energyは、分散型エネルギー領域におけるデータ活用やアグリゲーション技術を活用し、こうした複雑な運用支援を提供するとしています。

出力制御時代で“市場対応力”が重要に

近年、日本では九州・東北・中国エリアを中心に太陽光発電の出力制御が増加しています。特に昼間の太陽光大量発電時間帯では、電力市場価格が大きく低下するケースも増えてきました。

このため、単純な固定価格売電モデルから、市場価格を見ながら発電価値を最適化する運用型ビジネスへの転換が進み始めています。

また、FIP制度では、蓄電池や需要制御と組み合わせた柔軟な運用も可能になるため、アグリゲーターの役割が拡大しています。今後は、再エネ発電所単体ではなく、複数電源・蓄電池・需要家を束ねる統合運用が重要になる可能性があります。

“再エネを作る”から“再エネを運用する”時代へ

これまで日本の再エネ市場は、「設備を建設しFITで固定価格売電する」モデルが主流でした。しかしFIP移行拡大により、今後は市場価格、需給バランス、環境価値を踏まえた高度運用競争へ移行しつつあります。

特に営農型太陽光は、農地維持と再エネ導入を両立できる一方、発電効率・農業収益・地域調整など複数要素を同時管理する必要があります。そのため、運用ノウハウやデジタル制御技術の重要性が高まっています。

さらに今後は、アワリーマッチングや時間帯別環境価値評価など、電力の「時間価値」への関心も拡大する可能性があります。FIP制度対応は、その市場化への入り口とも位置付けられています。

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