コスモエコパワーとセコム、48.3MW風力発電を活用したバーチャルPPA締結 警備業界初の風力由来環境価値調達へ
コスモエコパワーとセコム、48.3MW風力発電を活用したバーチャルPPA締結 警備業界初の風力由来環境価値調達へ
コスモエコパワー株式会社は、2025年12月15日、セコム株式会社と風力発電を活用したバーチャルPPAを締結したと発表しました。
契約対象は、コスモエコパワーが和歌山県広川町、日高川町、有田川町にまたがる白馬山脈尾根部で運営する「中紀ウィンドファーム」です。発電所の設備能力は48,300kWで、2021年4月から商業運転を行っています。

セコムは本契約を通じて、自社で使用する電力の一部に対し、追加性のある再生可能エネルギー由来の環境価値を活用します。コスモエコパワーによれば、警備業界における風力電源を用いたバーチャルPPAは初の事例になるとしています。
48.3MWの陸上風力発電を活用
中紀ウィンドファームは、和歌山県内の山岳部に立地する大規模陸上風力発電所です。今回の契約では、発電電力そのものではなく、再エネ由来の「環境価値」をセコムへ供給する仕組みが採用されています。
バーチャルPPAは、需要家が再エネ発電事業者と長期契約を締結し、物理的な電力ではなく環境価値のみを取得する契約形態です。企業は取得した環境価値をScope2排出量削減に活用できます。
また、本件で用いられる「追加性」は、新たな再エネ投資や設備導入を促進し、社会全体の再エネ拡大につながる効果を指します。近年はRE100対応やサプライチェーン脱炭素要請を背景に、追加性を重視した再エネ調達が広がっています。
非製造業でも長期再エネ調達が拡大
国内PPA市場では、これまで半導体、素材、データセンターなど電力多消費型産業が中心でしたが、近年はサービス業や金融業、不動産業など非製造業にも導入が広がっています。
風力発電は、太陽光発電と比較して夜間や冬季にも発電しやすい特徴があり、時間帯分散型の再エネ電源として注目されています。特に24時間稼働する施設やインフラ事業者では、風力由来環境価値への需要が高まりつつあります。
国内では、Non-FIT再エネ電源の拡大や企業の脱炭素調達ニーズ増加を背景に、風力・太陽光・蓄電池を組み合わせた長期PPA市場が成長しています。今回のような業界横断型の導入事例が、今後さらに広がる可能性もありそうです。
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