米イリノイ州、系統用蓄電池の導入促進と大型原子力建設禁止解除の新法に署名

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イリノイ州のプリツカー知事は8日、高騰する電気料金の抑制とクリーンエネルギー投資を目的とした新法「Clean and Reliable Grid Affordability Act(CRGA)」に署名しました 。

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系統用蓄電池3GWの導入目標設定と供給網の効率化

同法は、2030年までに3ギガワット(3GW)の系統用蓄電池を設置する目標を設定しました。

必要時に少なくとも50万世帯の電力を24時間にわたって賄うことができると推定されています。

また、州の送電システムの効率を拡大し、蓄電システムの電力網への接続を加速させるための取り組みも実施します。

省エネプログラムの拡充と低所得層向け投資

電力会社によるエネルギー効率化の目標と投資が強化され、アメレン社(Ameren)のプログラムは約2倍に、コムエド社(ComEd)のプログラムは25パーセント増加します 。

特に、低所得層を対象としたプログラムへの最低支出義務は、総支出の25パーセントへと3倍に引き上げられました 。

これにより、コムエド社の顧客には年間約1億3,700万ドル、アメレン社の顧客には年間平均5,550万ドルの投資が行われることになります 。

さらに、ガス分野の効率化プログラムも強化され、家全体の断熱改修や高効率技術に対する無償の還付金を含む包括的な支援が法制化されました 。

大型原子力発電所の新設禁止を解除

また、同法ではクリーンエネルギーの選択肢を広げるため、長年続いてきた大型原子力発電所の新設禁止(モラトリアム)を解除する方針も示されています。