カナダの評価機関、世界のサステナブル企業トップ100社を発表。

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カナダのサステナビリティ評価機関 Corporate Knights は今月、世界で最もサステナブルな企業100社を選定する「Global 100」の2026年版ランキングを 発表 しました。同ランキングは、世界の上場企業を対象に、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する定量データを用いて評価するもので、毎年ダボス会議の時期に合わせて公表されています。日本からは、エーザイとリコーの2社が選出されました。

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ランキングの評価枠組みと全体傾向

Global 100は、売上高10億米ドル以上の上場企業を母集団とし、温室効果ガス排出量、生産性あたりのエネルギー使用量、水使用量、再生可能エネルギー比率、従業員の安全性、取締役会の多様性、税の透明性など、複数の指標を用いてスコアリングしています。業種ごとに指標の重み付けを調整する点が特徴で、同一産業内での相対評価が重視されます。

2026年版では、欧州企業を中心に製造業やインフラ関連企業の評価が高く、再生可能エネルギーの導入比率やサプライチェーン管理における数値開示の進展が、順位を押し上げる要因となりました。一方で、化石燃料依存度の高い業種や、情報開示が限定的な企業は相対的に評価が伸び悩む傾向がみられました。

日本から選出された2社

エーザイは、医薬品・バイオテクノロジー製造分野で36位にランクインしました。環境関連では、売上高あたりの温室効果ガス排出削減率が13.3%、再生可能エネルギー利用比率が59.2%と評価されています。また、人的資本やガバナンスを含む総合スコアも、同業種内で一定の上位評価を獲得しました。

リコーは、コンピューターおよび周辺機器製造分野で51位に選出されました。温室効果ガス排出削減率は10.7%、再生可能エネルギー利用比率は53.8%とされ、資源効率や製品ライフサイクル管理の取り組みが評価対象となっています。環境指標に加えて社会・ガバナンス面での改善余地も示唆されています。

日本企業選出数減少の意味合い

日本企業の選出が2社にとどまった背景としては、国際的な情報開示基準への対応の遅れや、スコープ3排出量を含むサプライチェーン全体での数値管理が十分に進んでいない点が指摘されています。Global 100では、相対評価での改善スピードが重視されるため、取り組みの有無だけでなく、定量的な成果の開示が順位に大きく影響する模様です。