電力中央研究所、東芝エネルギーシステムズ、水力発電の調整力強化へ技術開発を開始

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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は28日、一般水力発電の調整力強化を目的とした技術開発に着手すると発表しました。

再生可能エネルギーの導入拡大に伴う「出力制御」への対応力を高め、水力発電の運用に柔軟性を持たせることが主な狙いです。プロジェクトの実施期間は2028年度までを予定しています。

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【プレスリリースの概要】

現在、太陽光発電などの供給過剰に伴う出力制御の際には、水力発電にも出力抑制が求められています。しかし、頻繁に出力を変動させることで発電機や水車の摩耗・劣化が進むことや、発電を抑えた際に行き場を失った水がダムや水路からあふれ出す「溢水(いっすい)」が大きな課題となっていました。

今回のプロジェクトでは、これらの課題を解決するための技術検証を行います。具体的には、電力中央研究所、東芝エネルギーシステムズ、早稲田大学、信州大学、東北大学の5機関が連携し、設備の劣化診断技術の高度化や、水資源を無駄にしない運用システムの開発に取り組む方針です。

脱炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーの主力電源化が進む中、天候に左右されない安定的な調整力として、既存の水力インフラをより高度に活用できる体制の構築を目指します。