マッキンゼー、AI時代の仕事とスキルの行方を分析。人とAIの「スキル協働」が鍵に

· トップ,AI

マッキンゼーが26年1月に発表した最新レポートによれば、生成AIやAIエージェント、ロボットの普及は、人間の仕事を単純に置き換えるものではなく、人とAIが役割を分担しながら協働する新しい働き方を生み出すと分析されています。

Section image

レポートはこの関係を「スキル・パートナーシップ」呼び、多くの人間のスキルが今後も重要性を失わないと結論付けています。

現在求められているスキルの70%以上は、AIによる自動化が可能な業務であっても、非自動化業務であっても引き続き重要であると。仕事が消えるのではなく、スキルの使われ方が変わるという見方です。

具体的には、定型的な情報処理やデータ生成はAIが効率的に担う一方で、判断や解釈、創造、戦略的思考、曖昧な状況下での意思決定、利害関係者との調整などは、人間固有の役割として残るとされています。

特に、AIの高度化に伴い、人間には目的設定や優先順位付けといった上流の判断がより強く求められるとしています。

一方、AIを適切に使いこなし、監督する能力、いわゆるAIフルエンシーへの需要も急増しています。求人データでは、関連スキルを求める需要がここ数年で約7倍に拡大しています。

年間約2.9兆ドルの経済価値創出

こうしたビジョンに基づき、AIを単なる効率化ツールではなく、人とAIが協働する前提で業務フロー全体を再設計した場合、米国では2030年までに年間約2.9兆ドル規模の経済価値が創出される可能性があると試算しています。

その実現には、スキル開発だけでなく、組織運営や評価制度、業務プロセスの見直しが不可欠であり、リーダー層の役割が一段と重要になるとしています。

https://www.mckinsey.com/mgi/our-research/agents-robots-and-us-skill-partnerships-in-the-age-of-ai