日本気象協会、需給調整市場の価格予測サービスを開始
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日本気象協会(JWA)は22日、需給調整市場における3次調整力②の取引価格予測サービスの提供を開始すると発表しました。
本サービスは、同協会が2017年から運用している卸電力取引所(JEPX)のスポット市場価格予測で培った独自の予測アルゴリズムを拡張したものです。気象データと電力需給実績、および市場の入札動向を多角的に解析し、30分コマ単位での約定価格予測値を提供します。

需給調整市場における3次②の特性と予測の重要性
3次調整力②は、主に再生可能エネルギーの予測誤差(FITインバランス等)を補完するための調整力です。ゲートクローズ(GC)後に発生する数十分から数時間先の需給変動に対応するため、その約定価格は気象条件による再エネ出力予測精度に強く依存します。

JWAは、高解像度の気象予測モデルと電力システム工学的なアプローチを組み合わせることで、以下の項目を精緻に算定します。
1. 再エネ出力変動に伴う調整力需要の推定
2. 供給曲線(Supply Curve)のモデル化による限界価格の推定
3. 過去の約定実績に基づくスパイク発生確率の評価
遠隔制御によるリソースアグリゲーションへの展開
今回のサービス拡充は、単なる情報提供に留まらず、分散型エネルギーリソース(DER)の遠隔制御(IoT/VPP技術)を基盤とした「リソースアグリゲーション」の高度化を視野に入れた動きと言えます。
アグリゲーターにとって、3次②市場への参入は収益機会である一方、指令に対する応動欠損リスクや、市場価格が制御コストを下回る逆ザヤのリスクを伴います。本予測サービスをDERMS(分散電源管理システム)の最適化ロジックに組み込むことで、リソースの充放電計画や供出容量の最適配分を自動化し、経済性を最大化することが可能になります。
今後の拡張計画
JWAは今後、1次調整力、2次調整力①②、および3次調整力②の全調整力商品についても順次予測対応を進める方針です。周波数制御や需給バランス調整など、より高い応答性が求められる上位の調整力市場においても、気象由来の需給タイト感を反映した価格予測の重要性は高まっており、系統運用の安定化とエネルギーリソースの収益向上を両立するインフラとしての役割が期待されます。
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