リチウムイオン電池の世界導入量2025年1.6TWhと推定。EV・定置用とも急拡大
リチウムイオン電池の世界導入量2025年1.6TWhと推定。EV・定置用とも急拡大
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世界のリチウムイオン電池市場は、2025年もEV(電気自動車)向け、定置用蓄電池(BESS)向けの双方で拡大した模様です。Benchmark Mineral Intelligenceの分析によれば、2025年の世界のリチウムイオン電池需要は約1.6TWhと見積もられています。
EV市場では、2025年の世界販売台数が約2,070万台と推計され、2024年の約1,700万台、2020年の約300万台から大幅に増加しました。地域別では、中国が圧倒的に多く、欧州も堅調の一方で、北米では減少しました。

定置用蓄電池も、電力系統の調整力確保や再生可能エネルギー導入拡大を背景に、EV向けよりも高い成長率で拡大しています。IEAによれば、近年は中国や欧州を中心にユーティリティ規模のBESS導入が急増しており、EV用途中心だった電池需要構造に変化が生じています。
LFP(リン酸鉄リチウム)が急増
成分別にはLFP(リン酸鉄リチウム)系蓄電池が際立った伸びを示しています。2025年にはLFP系電池の出荷量が前年比約48%増と大幅に拡大しました。
量販EVへの採用拡大に加え、電力系統向けや需要家側でのBESS導入が急速に進んでいることが背景です。LFPはコスト競争力と安全性の面で優位性があり、中国や新興国を中心に主流技術となりつつあります。2026年以降は、LMFP(マンガン添加型LFP)やナトリウムイオン電池も、一定の供給量を持つ技術として市場に加わると見込まれています。
価格動向
価格面では、鉱物価格の乱高下を経て、概ね低下局面にあるとの見方が一般的です。IEAは、2024年にEV向け電池パックの平均価格が1kWh当たり100米ドルを下回ったこと、またリチウム価格が2022年のピークから85%以上下落したことを指摘しています。実勢の目安として、BloombergNEFは、2023年のリチウムイオン電池パック価格が平均139米ドル/kWhと、前年比で14%低下したと公表しました。こうした流れを受け、2025年も電池価格は総じて低下傾向が続いているとみられており、EVやBESSの普及を後押しする要因となっています。
短期的な価格変動は残るものの、EV・定置用蓄電池の双方で需要と供給が同時に拡大している点から、市場は依然として構築段階にあり、拡大ののりしろは大きいとの見方が専門家の間では一般的な様子です。
【出典】
Benchmark Mineral Intelligence
International Energy Agency(IEA)
BloombergNEF
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