日本触媒、中国合弁会社でのリチウムイオン電池用電解質「LiFSI」製造設備を増設

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日本触媒は、2026年4月28日、中国の合弁会社である湖南福邦新材料有限公司において、リチウムイオン電池(LIB)用電解質であるLiFSI(リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド)の製造設備の増設を発表しました。

今回の投資により、年産10,000トンの製造能力が新たに追加されます。これにより、既存の生産能力である年産2,400トンと合わせて、2027年中には合計で年産12,400トンの供給能力が確立されます。稼働時期については、2026年度に年間3,000トン分、2027年度に残りの年間7,000トン分の商業運転を段階的に開始する計画です。

EVおよびESS向け需要への対応

世界最大のLIB市場である中国では、電気自動車(EV)の長寿命化や充電時間の短縮化、低温環境下での出力向上などに寄与するLiFSIの需要が急速に高まっています。さらに、近年はEV向けだけでなく、電力貯蔵システム(ESS)分野での需要拡大も見込まれていることから、将来的な市場成長に向けた安定供給体制を構築するとしています。

増設に伴う資金は、合弁会社である湖南福邦の自己資金および借入金によって調達される予定であり、日本触媒からの追加出資は行われない予定です。湖南福邦の資本金は17,699.115万元で、日本触媒のほかに深圳新宙邦科技股份有限公司や豊田通商(上海)有限公司などが株主として参画しています。

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