【GX戦略地域】ワット・ビット連携構想が描く次世代インフラの未来
【GX戦略地域】ワット・ビット連携構想が描く次世代インフラの未来
AIをはじめとしたデジタル技術の急速な発展に伴い、計算資源であるデータセンターの整備が急務となっています。
この需要に対し、電力と通信の連携を深めるワット・ビット連携が推進されています。足元の旺盛な需要に対応するため、既存の電力系統設備の余力を最大限かつ迅速に活用することが重視されています。
具体的には、一般送配電事業者が公表するウェルカムゾーンマップを拡充して早期に電力供給が可能なエリアへの立地を促すとともに、真に電力を必要とする事業へ迅速に電力を供給できるよう系統接続ルールの見直しが進められます。さらに、通信遅延を抑えるオール光ネットワークを活用し、既存電力設備を前提としたデータセンターの柔軟な運用を可能にする研究開発も推進されます。

ギガワット級の新たなデータセンター集積拠点の計画的造成
将来的な需要拡大と設備の効率的運用を見据え、1カ所当たりギガワット級となる大規模なデータセンター集積拠点を複数造成する計画が掲げられています。この集積拠点の選定においては、電力インフラの拡張性や通信ネットワークの冗長性確保の可能性、地盤の安定性、十分な産業用地の広さなどが考慮されます。選定された地域に対しては、通信インフラと電力インフラが先行的かつ集中的に整備され、データセンターの円滑な誘導が図られます。
また、データセンターがグローバルなインフラとしての役割を担うことから、国際海底ケーブルやインターネットエクスチェンジの整備も段階に応じて戦略的に進められ、国際競争力の向上が目指されます。
地方創生を見据えたデータセンターの分散立地と運用の高度化
地方創生2.0の実現に向けて、多様な地域におけるデジタルトランスフォーメーションの基盤となるデータセンターの地方分散も推進されます。今後、通信事業者等によりAI推論や負荷分散を目的とした中小規模データセンターの地域展開が本格化することが見込まれています。
これに伴い、電力需給状況や天候予測、計算需要のデータを連携させ、処理を最適に振り分ける高度なワークロードシフト技術の研究開発が進められます。さらに、各データセンターに蓄電池やコージェネレーションシステムを併設し、既存の電力インフラをより有効に活用する運用方法や、データセンターがディマンドレスポンスのリソースとして機能するような仕組みの検討も行われます。
地域社会との持続可能な共生と徹底した環境負荷の低減
データセンターの立地に際しては、地域資源の一方的な消費を避け、地域社会に利益をもたらす持続可能な共生が不可欠とされています。事業者には関係法令の遵守に加え、建設計画や環境への影響について地域住民へ丁寧に説明することが求められます。
また、大量の電力を消費するデータセンターの環境負荷を低減するため、液冷や液浸技術といった最先端の省エネルギー技術の開発と実装が促進されます。制度面でも省エネ法に基づき、新設データセンターに対して稼働後2年で電力使用効率の指標であるPUEを1.3以下とする基準が設けられるなど、エネルギー効率の向上と脱炭素電力の活用が強力に推し進められます。
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