カリフォルニア系統、3月29日に夕刻に蓄電池が電力の36%供給 太陽光と蓄電池の組み合わせが主力化

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カリフォルニア州の電力系統で、3月29日、蓄電池が夕方の需要時間帯に電力供給の約36%を担ったことが話題となっています。

米電力データ分析サイトなどで共有されたCAISO(California Independent System Operator)のFuel Mixデータによると、2026年5月12日夕方、太陽光発電の出力低下に合わせて蓄電池の放電が急増し、一時10GW超の出力を記録しました。

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昼間には太陽光発電が約22〜23GW規模まで拡大し、カリフォルニア州の系統電力の中心となっています。一方、日没後には出力が急減するため、従来は天然ガス火力が急速に立ち上がる「ダックカーブ」が課題とされてきました。

太陽光の余剰電力を夜間へ移行

今回のデータでは、昼間に大量導入された太陽光電力を蓄電池へ充電し、夕方以降に放電する「Solar+Storage」モデルが本格的に機能している様子が確認できます。

18〜20時頃には蓄電池が系統全体の約36%を供給し、天然ガス火力に匹敵する役割を果たしました。昼間は太陽光が主力、夜間は蓄電池が変動を吸収する構造が鮮明となっています。

近年、CAISO管内では系統用蓄電池の導入が急拡大しており、設備容量は10GW級へ到達しました。数年前まで数百MW規模だった蓄電池が、現在では大規模火力発電所に匹敵する存在となっています。

カリフォルニア州、蓄電池導入を政策支援

カリフォルニア州では、再生可能エネルギー大量導入を前提に蓄電池支援策を拡充してきました。州公益事業委員会(CPUC)は電力会社に対し、大規模蓄電池調達を義務付けています。

さらに、住宅・商業施設向けには「SGIP(Self-Generation Incentive Program)」を通じて蓄電池導入補助を実施しています。山火事による停電対策やレジリエンス向上策としても蓄電池普及が進みました。

一方で、州内では地熱発電や原子力も重要電源として位置付けられており、再エネと蓄電池のみで全系統を賄う構想ではありません。今回のデータは、太陽光大量導入時代において、蓄電池が系統安定化の中核インフラへ変化していることを示した形です。

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