リソースアグリゲーション、日本発の「ERAB」国際規格が発行、分散型エネルギーの活用加速へ

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経済産業省は、2026年4月9日、日本が主導して策定を進めてきた「エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス(ERAB)」に関する国際規格(IEC SRD 63443-1)が発行されたと発表しました。

ERABは、太陽光発電や蓄電池といった点在する「分散型エネルギーリソース(DER)」を束ね、あたかも一つの発電所のように機能させて電力の供給力や調整力を提供する仕組みです。これまでの電力システムは供給側が需給バランスを調整してきましたが、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、需要家側のリソースを活用する重要性が高まっています。

国際標準「IEC SRD 63443-1」による共通基盤

今般発行された国際規格「IEC SRD 63443-1」は、ERABのシステムアーキテクチャを定義したものです。日本はこの分野において、電力消費を抑制する省エネだけでなく、需給状況に応じて需要パターンを柔軟に変化させる「ディマンドリスポンス(DR)」の商用化で先行してきました。

本規格により、異なる機器やシステム間での相互運用性が確保され、グローバル市場におけるERABの普及拡大に大きく貢献するとしています。これにより、日本企業の技術やサービスが国際市場で展開しやすくなる環境が整うことが期待されます。

次世代電力システムのフレキシビリティ確保

世界的に電力システムの「フレキシビリティ」確保が課題となる中、日本発のアーキテクチャが国際標準として認められたことは、今後のエネルギー政策において重要な節目となります。

経済産業省は、この規格の普及を通じて、DERを有効活用した持続可能なエネルギー社会の実現を目指す方針です。今後は、この標準化を軸に、さらなるビジネス環境の整備と技術革新が加速する見通しです

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