生成AIの利用率に男女差、男性が女性の1.8倍。千葉大学がAI格差を調査
生成AIの利用率に男女差、男性が女性の1.8倍。千葉大学がAI格差を調査
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千葉大学予防医学センターは27日、国内における生成AI(人工知能)の利用実態に関する調査結果を発表しました。

この調査は、AI技術へのアクセスや活用能力の差がもたらす「AI格差」の実態を全国規模で初めて明らかにしたものです。
利用者の特徴と属性による顕著な開き
全国の18歳以上の男女1万3,367人を対象とした調査の結果、過去1年間にChatGPTやCopilotなどの生成AIサービスを利用した人は、インターネット利用者全体の21%にとどまりました。
属性別で見ると、男性の利用率は女性の1.8倍に達しており、大きな開きが生じています。この背景について、調査を主導した中込敦士准教授は、職種や業務内容の違い、デジタル環境への接触機会、さらには社会的役割といった複数の要因が複合的に影響していると分析しています。
学歴や居住地がAI利活用を左右
生成AIの利用率が高い層には、特定の共通点が見られました。具体的には、20代から30代の若い世代、高学歴層、学生や専門職に従事する人、都市部居住者、そして周囲とのつながりが強いといった特徴が確認されています。
また、デジタルリテラシーの高さが利用を後押ししていることも判明しました。一方で、AIを利用しない理由については、全体の約4割が「必要性を感じない」と回答しています。世代間でも差があり、若年層では「魅力的なサービスがない」という声が目立つ一方、中高年層では「使い方がわからない」「環境が整っていない」といった技術的な障壁が主な理由となっています。
「AI格差」がもたらす将来的な不利益への懸念
本調査は、現在の利用状況の差が、将来的に学習機会や労働生産性、情報アクセスにおける格差をさらに拡大させるリスクを指摘しています。AIを使いこなせるかどうかで個人の競争力に差が出る「AI格差」が定着しつつある現状に対し、警鐘を鳴らす内容です。
今後は、性別や年齢、居住地域を問わず、誰にとっても直感的に使いやすいサービス設計が求められます。技術から取り残されることによる「使えない不利益」を解消し、社会全体でAIの恩恵を享受できる包摂的な環境づくりが、今後の重要な課題となります。
出典:千葉大学 プレスリリース(生成AI利用における格差に関する実態調査)
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