関西電力系、英国で浮体式洋上風力事業を落札。同市場を日本勢が独占

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関西電力(敬称略)は28日、英国ウェールズ沖で計画中の大規模な浮体式洋上風力発電事業「エレバス(Erebus)」が、英国政府の再生可能エネルギー支援制度(CfD)の第7回オークションにおいて、支援対象プロジェクトとして採択され、英国政府との間で差額決済契約(CfD)を締結しました。

【プレスリリースの概要】

本事業は、関西電力が2025年10月に出資を発表したアイルランドの洋上風力開発大手「シンプリー・ブルー・エナジー社」を通じて、事業主体である「ブルー・ジェム・ウィンド社」に出資・参画するものです。

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計画地は、英国ウェールズ・ペンブローク沖から約45kmに位置する海域。水深が深く、従来の着床式では設置が困難な海域において、最新の浮体式技術を導入します。

  • 総発電容量:約10万kW(100MW)
  • 設置設備:1.4万kW(14MW)級の大型風車を7基〜10基程度設置する見込み
  • 運転開始時期:2030年ごろを予定

【当社補記】

今回の入札結果で特筆すべきは、浮体式の当選案件に日本企業が名を連ねている点です。資材高騰やインフレの影響で欧州の競合他社が応札を見送る中、日本勢は将来の国内市場への技術還流を見据え、戦略的な投資判断を下した模様です。その結果、政府が設定した上限価格という有利な売電条件を、日本勢が「無風」で勝ち取ることとなったと推測されます。