ホワイトハウス、重要鉱物の輸入調整に向けた方針を公表。エネルギー関連資源も
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ホワイトハウスは2026年1月、重要鉱物およびその派生製品の輸入を巡り、国家安全保障上の観点から調整を検討する方針を示す布告とファクトシートを公表しました。

文書では、現在の重要鉱物の輸入構造が米国の産業基盤や安全保障にリスクをもたらす可能性があるとし、商務長官や通商代表部に対し、貿易相手国との交渉を進めるよう指示しています。
ホワイトハウスの文書では、交渉の選択肢として、重要鉱物の安定供給と投資環境の確保を目的とした価格メカニズムの調整が言及されています。具体的な関税や数量制限は現時点で導入されていないものの、交渉が進展しない場合の代替措置として、最低輸入価格の設定などを含む市場措置を検討する余地があるとされています。また、将来的な輸入制限やその他の調整措置についても、選択肢から排除されていないことが示唆されています。
こうした動きの背景として、米政府は重要鉱物の供給が特定国に大きく依存している現状を問題視しています。公式に指定されている重要鉱物の中には、採掘や精製、加工のいずれかの段階で、中国に高度に依存している品目が複数存在します。例えば、ガリウムやゲルマニウム、グラファイト(黒鉛)、希土類元素(レアアース)などは、世界の精製・加工能力が中国に集中しており、米国は事実上、中国供給に依存しているとされています。これらは半導体、通信機器、電気自動車、再生可能エネルギー設備、防衛用途など幅広い分野で不可欠な素材です。
また、近年の重要鉱物政策では、エネルギー転換や先端産業との関係が深い鉱物に加え、産業全体への影響が大きい素材も対象に含まれています。銀についても、太陽光発電パネルや電子部品、電気・電子用途で不可欠な素材として重要性が指摘されており、供給の安定性が政策上の関心事項となっています。このほか、リチウム、コバルト、ニッケル、マンガンといった電池関連鉱物や、銅、アルミニウムなどの基礎素材も、供給網の強靱化が求められる重要鉱物として位置付けられています。
ホワイトハウスは、国内生産や加工能力の強化、同盟国・友好国との協力による供給源の多様化を進めるとともに、貿易政策を通じて供給構造の是正を図る考えを示しています。今回の布告とファクトシートは、直ちに市場措置を発動するものではありませんが、重要鉱物を巡る国際的な価格形成や貿易ルールに、今後影響を与える可能性を示したものといえます。
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