2025年国内EV市場、テスラが初の1万台突破。BYDも伸びる
2025年国内EV市場、テスラが初の1万台突破。BYDも伸びる
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日本自動車輸入組合(JAIA)の発表によれば、2025年の新規登録車数で、米テスラは、日本市場参入以来の目標であった「年間販売1万台」を初めて突破しました。

米国シカゴ店舗前にて(当社撮影)
テスラの2022年から2025年の販売台数推移を見ると、2022年は5,907台と過去最高を記録したものの、2023年は約5,500台、2024年は約5,600台と、ここ数年は足踏み状態が続いていました。しかし、2025年はこれまでのオンライン中心の販売から、実店舗での接客や試乗を重視する戦略へと大きく舵を切ったことが功を奏し、2025年の販売台数は前年比で約9割増となる約10,600台程度へと急拡大しました。
テスラ:2026年も拡大戦略
テスラはさらに、2026年中に国内の店舗数を現在の2倍以上に増やすという強気の目標を掲げています。
具体的には、2025年後半から北海道初の「テスラ札幌」や北陸初の「テスラ富山」、岡山、沖縄など地方都市への出店を加速させており、2026年1月には福岡市東区のアイランドシティに国内5カ所目となる大型旗艦店をオープンしました。
加えて、静岡や岐阜など、これまで手薄だったエリアにも「テスラセンター」やストアを次々と開設しており、全国的なサービス網の構築を進めています。
BYD:新型SUV「シーライオン7」が牽引し、過去最高を更新
対する中国のBYDも、日本市場での存在感を急速に高めています。2023年の参入時は1,446台でしたが、2024年には2,223台、2025年には前年比で約68パーセント増となる3,742台を記録し、3年連続で過去最高を更新しました。
この成長を支えたのが、2025年4月に発売されたクロスオーバーSUVの新型モデル「BYD SEALION 7(シーライオン7)」です。82.56kWhの大容量バッテリーを搭載し、航続距離は590km(RWDモデル)を誇るこのモデルは、495万円からという戦略的な価格設定で、テスラ「モデルY」の有力な対抗馬として市場を牽引しました。
2026年の展望:軽EV「ラッコ」の投入とリアル店舗の戦い
2026年、BYDはさらなる攻勢を予定しています。今夏には日本市場向けの新戦略モデルとして、軽乗用EV「BYD RACCO(ラッコ)」の投入を控えています。日本の道路事情に最適化された軽EVの投入は、都市部だけでなく地方の需要を大きく掘り起こす可能性があります。
さらに2026年後半には、コンパクトSUVの「ATTO 2」やステーションワゴンの「SEAL 6」といった新モデルの導入も表明しています。
テスラが全国的な店舗網の倍増により「信頼感と利便性」を強化する一方で、BYDは100店舗体制の早期実現と日本特有の軽自動車セグメントへの参入で迎え撃つ形となります。
2026年は、この2強による「リアルな顧客接点」と「新型モデル」を軸とした競争が、日本のEV普及をさらに一段上のステージへと押し上げることになりそうです。
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