テスラが牽引するLFP電池のグローバル展開、北米でも現地生産を加速

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テスラは、中国市場におけるLFP(リン酸鉄リチウム)電池の成功を足がかりに、グローバルな供給網の再編を加速させています。中国では2026年4月に車載電池の設置容量が15%増と復調し、その8割以上をLFP電池が占めていますが、テスラは既に2年以上前からギガファクトリー上海産の「モデル3」等にCATL製のLFP電池を採用し、このトレンドをリードしてきました。

上海工場は現在、テスラにとって世界最大の輸出拠点となっており、ここで製造されたLFP搭載車両がアジアや欧州へ供給されています。同社は、エネルギー密度の向上とコスト削減を両立させたLFP電池を戦略の核に据え、EVの普及を牽引するとしています。

米国ミシガン州に43億ドル規模の新拠点

北米市場においても、テスラはLFP電池の調達体制を抜本的に強化します。2026年3月、韓国のLGエナジーソリューションと提携し、ミシガン州に約43億ドルを投じてLFP電池の生産拠点を構築することで合意しました。この新工場は2027年の稼働を予定しており、当初は定置用蓄電池の「メガパック」向けに優先供給される見通しです。

脱中国依存とインフレ抑制法(IRA)への対応

米国での生産強化には、インフレ抑制法(IRA)による税制優遇を受ける狙いがあるほか、エネルギー安全保障の観点から中国製電池への依存を低減する目的があります。テスラは、中国で培ったLFP活用の知見を北米にも展開することで、エネルギーセキュリティの確保と北米内でのローカライズを同時に推進していく方針とされています

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