東北電力と三菱HCキャピタル、非FIT太陽光によるオフサイトPPA開発で協業開始

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東北電力と三菱HCキャピタルエナジーは、2026年5月7日、オフサイトコーポレートPPA向けの非FIT太陽光発電設備の共同開発に向けた出資者間協定書の締結を発表しました。両社は合同会社(SPC)を設立し、2028年度までに東北6県と新潟県を中心に合計20MWの太陽光発電設備の開発を目指します。

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今回の取り組みでは、SPCが保有・運営する太陽光発電設備で発電した電力を、東北電力が全量買い取りし、オフサイトコーポレートPPAを通じて電気と環境価値を需要家へ供給する計画です。FIT制度に依存しない「非FIT」を中心とした開発である点が特徴となります。

GHGスコープ2見直しで高まる「追加性」重視

近年、GHGプロトコルのスコープ2改定議論では、単なる証書調達ではなく、「追加性」を伴う再エネ調達への要求が強まっています。特に、補助金や公的支援に依存しないPPAによって、新規の再エネ電源をどれだけ増やせるかが重要視されつつあります。

そのため、企業によるオフサイトコーポレートPPAへの関心は高く、国内でも再エネ投資需要は拡大しています。一方で、大規模太陽光発電を巡っては、景観や森林開発、防災面への懸念から、地域住民との摩擦が発生するケースも増えています。

地域基盤を持つ大企業による関与の意義

こうした中で、地域電力会社である東北電力と、金融・投資ノウハウを持つ三菱HCキャピタルグループが、自ら主体的に関与する意義は大きいといえます。

三菱HCキャピタルエナジーは、再エネ事業の開発・運営やアセットマネジメント機能を担い、東北電力は小売電気事業者として需要家への供給を担います。地域との関係性や長期運営責任を負う企業が前面に立つことで、単なる短期投資型ではない、地域との共存を意識した再エネ開発モデルとして注目されそうです。

また、東北・新潟エリアは、広大な土地や比較的良好な日射条件を有する一方、系統制約や地域合意形成などの課題も抱えています。今回のような大手企業主導によるPPA型再エネ開発は、今後の日本における非FIT再エネ拡大の一つの方向性を示す可能性があります。

出典:

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