【蓄電池・需給調整】 日本蓄電池、岐阜県高山市で系統用蓄電池の需給調整市場運用を開始

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日本蓄電池株式会社は、2026年5月13日、デジタルグリッド株式会社と共同で、岐阜県高山市久々野町に設置した系統用蓄電池施設「NC高山市久々野町蓄電所」において、需給調整市場向けの運用を開始したことを発表しました。2026年5月12日より実運用に移行しており、地域電力の安定供給に向けた新たなモデルケースとして展開します。

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本事業では、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う出力変動を吸収・平準化するため、系統用蓄電池を活用します。デジタルグリッドが提供するプラットフォームを通じて、電力需給のバランスを調整する「需給調整市場」へ参入し、蓄電池の充放電制御を最適化することで、エネルギーの新たな価値創出を図るとしています。

需給調整市場への参入による系統安定化への寄与

今回の運用開始により、蓄電池は電力系統の周波数維持や予備力の提供など、高度な調整機能を担います。太陽光発電などの再生可能エネルギーは気象条件によって発電量が大きく変動するため、蓄電池による「バッファ」機能は、電力系統全体の信頼性を維持するために不可欠な要素となっています。

高山市久々野町に設置されたこの施設は、地域における電力の安定供給に直接貢献するだけでなく、市場取引を通じた収益性の確保を目指す全国的な系統用蓄電池事業の先行事例となります。

デジタル技術による分散型電源の最適管理

デジタルグリッドとの連携により、複雑な市場価格や需給予測に基づいたリアルタイムの充放電管理が可能となりました。これは、単なるエネルギー貯蔵にとどまらず、デジタル技術を活用して分散型エネルギーリソース(DER)を統合・制御する次世代型インフラの構築を象徴する取り組みです。

両社は、それぞれの技術的知見を融合させることで、脱炭素社会の実現に向けたインフラ整備を加速させ、持続可能なエネルギー利用環境の提供を継続していく方針です。

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