東京ガス・静岡ガス、年間5カーゴのLNG長期契約締結 国内調達多様化でエネルギー安定供給強化へ

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東京ガス株式会社と静岡ガス株式会社は、2026年5月8日、液化天然ガス(LNG)の中長期売買契約締結を発表しました。契約に基づき、東京ガスは2027年から静岡ガス向けに年間5カーゴのLNGを外航船で供給する予定です。

今回の契約は、両社間で初めてとなる中長期LNG売買契約であり、東京ガスは静岡ガスにとって主要なLNG供給元の一社となります。近年はウクライナ情勢や中東情勢などを背景に、世界的にLNG市場の価格変動や供給不安が拡大しており、日本国内でも調達先や取引ルートの分散が課題となっています。

国内LNG取引拡大で調達リスク分散

LNGは日本の火力発電や都市ガス供給を支える基幹エネルギーですが、日本は輸入依存度が高く、海外市場の影響を受けやすい構造にあります。特に近年はスポット市場価格の急騰や輸送リスクが顕在化し、安定供給確保の重要性が改めて認識されています。

今回の契約では、海外から調達したLNGを国内企業間で融通する形となり、国内LNG取引の拡大につながる可能性があります。両社は、国内でのLNG流通拡大を通じて、日本のエネルギーセキュリティ向上に寄与するとしています。

ガス業界で進む調達戦略見直し

都市ガス業界では、需要変動や国際価格高騰への対応として、長期契約とスポット調達を組み合わせた柔軟な調達戦略への移行が進んでいます。加えて、国内企業同士によるLNG融通や共同調達の重要性も高まっています。

日本政府は第7次エネルギー基本計画の議論においても、LNGを再生可能エネルギー拡大を支える移行期の重要電源と位置付けており、安定調達体制の強化が引き続き求められています。

出典:東京ガス「LNG売買契約の締結について」

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