国際電気標準会議、洋上風力×VSC-HVDCの国際技術仕様を公表 中国主導で進む国際標準化と現地報道
国際電気標準会議、洋上風力×VSC-HVDCの国際技術仕様を公表 中国主導で進む国際標準化と現地報道
International Electrotechnical Commission(IEC)は、2026年、洋上風力発電所を電圧形自励式高圧直流送電(VSC-HVDC)で系統接続する際の共同試験・系統連系手順を定めた技術仕様「IEC TS 63487:2026」を発表しました。

同仕様は、洋上風力発電所(GCOWF)の系統接続時に必要となる事前条件、試験手順、試験項目、要求事項を整理したTechnical Specification(TS)です。特に、洋上風力特有の試験項目に重点を置き、VSC-HVDC、DCエネルギー消費装置、洋上風力設備、自動発電制御(AGC)間の協調機能試験などを対象としています。
一方で、陸上側の従来型VSC-HVDC設備単体のコミッショニング試験は対象外とされています。
洋上風力の大規模遠距離送電を見据えた標準化
近年、欧州や中国を中心に、遠隔海域の大規模洋上風力を陸上へ接続するため、HVDC送電技術の導入が急速に進んでいます。特にVSC-HVDCは、交流系統との柔軟な連系や出力変動制御に優れることから、次世代洋上風力インフラの中核技術として位置づけられています。
今回のIEC TS 63487:2026では、洋上風力発電設備とHVDCシステムを統合した試験体系を定義しており、国際的な試験・運転手順の標準化を進める狙いがあります。
仕様には、送電試験時の特殊試験項目や、DCエネルギー消費装置を用いた試験方法なども含まれており、大規模洋上風力案件の実運用を意識した内容となっています。
中国メディア、「中国提案のIEC標準」と報道
今回の技術仕様に関連し、中国国営系メディアCGTNは、中国提案による洋上風力関連の国際標準がIECで正式承認されたと報道しました。
報道では、中国が主導し、ドイツ、フランス、英国なども参加する形で、洋上風力とVSC-HVDC送電に関する国際標準化が進展しているとしています。
洋上風力の導入拡大に伴い、送電・系統接続・協調制御を含む標準化競争は今後さらに加速する可能性があります。
出典:IEC TS 63487:2026
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