ニチレイと九州電力、地熱PPA導入を発表 九州16拠点で安定型再エネ活用へ
ニチレイと九州電力、地熱PPA導入を発表 九州16拠点で安定型再エネ活用へ
株式会社ニチレイ、九州電力株式会社および九電みらいエナジー株式会社は、2026年4月27日、地熱発電を活用したオフサイト型コーポレートPPAをニチレイグループの九州地域16拠点に導入することを発表しました。再生可能エネルギーの地産地消と脱炭素化の推進を目的としています。

地熱発電を活用した広域PPAの導入
本取り組みでは、九州電力グループが供給する地熱由来の電力を、九州内の複数の事業所に対してオフサイト型で供給します。対象は冷蔵・冷凍設備を有する物流・食品加工拠点であり、電力需要が年間を通じて安定している施設が中心です。
オフサイトPPAの形態を採用することで、発電地点と需要地点が離れていても再エネ電力の利用が可能となり、地域内での電力循環を促進する仕組みとなっています。
安定電源としての地熱の意義
今回の特徴は、太陽光や風力とは異なり、出力が安定している地熱発電を電源として活用している点にあります。地熱は天候や時間帯に左右されにくく、ベースロード電源に近い特性を持つため、再エネ比率の拡大と電力安定供給の両立に寄与する電源とされています。
再エネ導入が進む中で課題となる出力変動の補完という観点からも、地熱のような安定型電源は再エネミックスにおいて重要な役割を担うとしています。
脱炭素と電力調達の高度化
ニチレイグループは、電力由来のCO₂排出削減に向けた取り組みの一環として本PPAを導入します。特に冷凍・冷蔵分野では電力消費量が大きいため、電源の脱炭素化が排出削減に直結します。
一方で、単に再エネ比率を高めるだけでなく、安定供給を前提とした電源選択が求められる中、地熱を活用した今回のスキームは、調達戦略の多様化を示す事例と位置付けられます。
再エネの拡大に伴い、出力変動電源と安定電源を組み合わせた電源ポートフォリオの設計が重要性を増しており、本件はその一つの具体例となります。
