IEA、世界の電力需要が2030年まで年平均3.6%で急増するとの予測を発表

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国際エネルギー機関(IEA)は、2026年5月13日、世界のエネルギーおよび電力市場の最新動向をまとめた「Global Energy Review 2026」および「Electricity 2026」を発表しました。

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2025年の世界の電力需要は前年比約3%(約800テラワット時)増となり、全体のエネルギー需要の伸びを大きく上回るペースで拡大しました。この成長は、データセンター、電気自動車(EV)、空調設備などの急速な普及が主な牽引要因となっています。

今後2026年から2030年にかけて、世界の電力需要は年平均3.6%という高い成長率で推移すると予測されています。これは、過去10年間の平均成長率を50%も上回るかつてない水準です。

新興国が需要増を牽引、低排出エネルギーが供給をカバー

2025年の世界全体の電力需要増加分のうち、約80%を中国やインドを含む新興国および途上国が占めました。特に中国は単独で世界の増加分の58%を占めており、堅調な経済成長と産業の電化が需要を強く押し上げています。

需要が急増する一方で、供給面では再生可能エネルギーと原子力発電を合わせた低排出エネルギー源が力強い成長を見せています。2025年の世界の総発電量増加分(850テラワット時以上)は、これらのクリーンエネルギーの増加分だけで十分にカバーされました。

太陽光と蓄電池が急拡大、2030年に向けた展望

テクノロジー別に見ると、太陽光発電と風力発電の躍進が続いており、世界の発電量増加の大部分を担っています。また、電力システムの柔軟性を支えるバッテリー蓄電池の導入量も急増しており、2025年の世界全体の新規導入量は前年比40%増となる108ギガワット(GW)に達しました。中でも、コスト競争力に優れたリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーが新規導入量の約90%を占めています。

このままのペースで再生可能エネルギーと原子力の導入が進めば、2030年には世界全体の発電量に占める両者の割合が50%に達する見込みだとしています

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