日本興業、製造時のCO2を8割削減する低炭素コンクリート技術がNETIS登録

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日本興業株式会社は、2026年4月28日、CO2吸収材を用いた低炭素型コンクリートによるプレキャスト製品製造技術が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたことを発表しました。この技術は、消波ブロックや根固ブロックなどのインフラ資材製造において、従来の製品と比較して二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に抑制するものです。

最大の特徴は、製造工程におけるCO2排出量を最大で約80%削減できる点にあります。建設業界において脱炭素化が急務となる中、公共工事での活用が期待される新技術として、客観的な信頼性が担保された形となります。同社は、持続可能な社会インフラの整備に向けた有力な手法として、本技術の普及を目指すとしています。

特殊混和材とCO2固定化による排出量の大幅抑制

本技術では、セメントの一部を産業副産物や特殊なCO2吸収材に置き換えることで、材料由来の排出量を抑えるとともに、コンクリート内部にCO2を固定化させます。一般的なプレキャストコンクリート製品は、主原料であるセメントの製造過程で大量のCO2を排出しますが、この新手法により、環境負荷を劇的に低減することが可能となりました。

対象となる製品群は、海岸や河川で使用される消波ブロック、被覆ブロック、根固ブロックから、道路や鉄道用のプレキャストコンクリート製品まで多岐にわたります。NETISへの登録(登録番号:CG-240001-A)により、設計比較や施工検討の段階で、カーボンニュートラルに資する技術として選定されやすくなるメリットがあります。

公共インフラにおける環境配慮型資材の普及展望

国土交通省が推進するNETISは、民間企業が開発した有用な新技術を共有するデータベースであり、これに登録された技術を採用した施工者は、工事成績評定での加点対象となる場合があります。今回の登録により、地方自治体や政府が発注する公共工事において、低炭素型製品の導入が加速する見通しです。

日本興業は、この技術を用いることで、従来のコンクリート製品と同等の品質・強度を維持しながら、環境性能のみを飛躍的に向上させました。今後、全国のインフラ整備現場において、製造時の環境負荷を抑えた「グリーンなコンクリート」の社会実装をさらに推進していく考えです。

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