パナソニック、AI空調制御サービスの運用開始 セブン‐イレブン33店舗で最大28.1%省エネ

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パナソニック HVAC & CC株式会社は、2026年4月24日、業務用空調向けIoTサービス「HVAC CLOUD」をセブン‐イレブンの一部33店舗に導入し、運用を開始したと発表しました。AIによる空調制御により、消費エネルギーを最大28.1%削減し、年間約84トンのCO2排出削減が見込まれています。

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コンビニエンスストアにおいては、店舗運営に伴う電力消費が全体のCO2排出の約90%を占め、その中でも空調は最大21%を占めるケースがあるとされており、省エネ対策の重点領域となっています。

AI制御で空調運用を最適化

HVAC CLOUDは、空調設備をクラウド経由で遠隔管理し、AIが店舗ごとの利用状況に応じて最適な運転制御を行う仕組みです。来店客数や作業状況、外気条件などの変動に対応し、過剰な冷暖房を抑制することでエネルギー効率の向上を図ります。

従来は現場の設定や経験に依存していた運用をデータに基づく制御へと転換することで、快適性を維持しながら省エネを実現する点が特徴です。設備管理の省力化や運用コスト削減にも寄与するとしています。

小売店舗に広がる脱炭素対応

同サービスは2024年の提供開始以降、アパレル店舗や飲食店を中心に累計1,500拠点へ導入されています。小売業では電力消費の削減がそのままCO2排出削減につながるため、空調や照明などの運用改善が重要視されています。

今回の導入は、店舗単位での省エネ施策を積み重ねることで、企業全体の排出削減を進める取り組みの一環と位置付けられます。特に既存設備を活用しながら効率改善を図るアプローチは、投資負担を抑えつつ脱炭素化を進める手段として関心が高まっています。

エネルギーマネジメントの高度化へ

AIやIoTを活用したエネルギー管理は、電力需要の最適化やピーク抑制にもつながる可能性があります。分散型の店舗運営においても、データ連携による一体的な制御が進めば、需給全体の効率化に寄与することが期待されます。

今後は、空調にとどまらず、店舗全体のエネルギー使用を統合的に管理する仕組みへと発展するかが焦点となります。