【速報】世界で EV シフト加速、日本は出遅れ感目立つ:Ember レポートから

正解

· 電力脱炭素,電力速報,EV

Section image

エネルギー系シンクタンク Ember は 2025 年 12 月、EV 普及の最新分析をまとめたレポート「The EV Leapfrog」を発表しました。これによると、2025 年には 世界で販売される新車の 4 分の 1 超が電気自動車(EV) になっているとの分析が示され、途上国市場の成長が先進国を上回る傾向が顕著になっています。(Ember Energy)

具体的には、世界全体で EV の販売台数が増加し、2024 年にはおよそ 1,700 万台超、世界の新車に占める EV のシェアは 約 20% を突破したとの報告もあります。また、複数国が EV 販売の 10% 超を達成し、2019 年時点の 4 カ国に対して 2025 年には 約 39 カ国 に増えていることが分かっています。

こうした勢いは、政策支援や充電インフラ整備、そして新興国市場での採用が一段と進んでいることを反映しています。

一方、日本の普及は世界に比べて出遅れているとの指摘が出ています。一般社団法人日本自動車販売協会連合会のデータによれば、2024 年の EV 市場におけるシェアは 約 1.35% と低水準にとどまっており、先進国でも普及が進む欧州や中国と比べると大きな隔たりがあります。

日本の自動車市場ではハイブリッド車(HV)が依然大多数を占めており、EV への本格的な転換は未だ進んでいません。

この背景には、充電インフラの地域差や価格競争力、補助制度の差異など複数の要因があり、今後の政策対応が普及加速の鍵を握ると見られています。