北陸電力、AI画像解析による害獣検出サービスの新会社

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北陸電力は、2026年4月28日、AI画像解析技術を用いてクマなどの害獣を自動検出し通知する新会社を設立することを発表しました。新会社「北陸電力Visual AI Solutions(北電VISION)」は、2026年7月の事業開始を予定しており、資本金は1億円(資本準備金含む)で同社の100%出資となります。

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近年、北陸地方を含む全国各地でクマの出没による人身被害が深刻化しており、自治体による監視体制の強化が急務となっています。新会社は、電力事業で培った保守点検の知見と高度なAI技術を融合させ、地域社会の安全確保に寄与するソリューションを展開する方針です。

24時間リアルタイムでの害獣監視を実現

提供されるシステムは、既設の監視カメラやセンサーから得られる画像データを独自のアルゴリズムで解析するものです。クマを特定した際には、即座に自治体の担当者や警察、近隣住民のスマートフォンへアラートを送信します。

これにより、目視による監視負担を大幅に軽減し、夜間や悪天候時でも高い精度での検知が可能になるとしています。今後は赤外線カメラとの連携や、検知データの蓄積による出没傾向の予測といった機能の拡張も視野に入れています。

地域課題の解決に向けた新事業の展開

北陸電力は、エネルギー事業以外の収益基盤の多様化を進めており、今回の新会社設立はその一環と位置付けられています。害獣対策以外にも、将来的にはインフラ設備の異常検知や防犯対策など、画像解析AIの適用範囲を広げる計画です。

行政や民間企業と連携し、AI技術を実装したスマートシティの構築を目指すとともに、地域特有の課題解決に直結するサービスの提供を加速させる構えです。