【速報】東電HD、初の海外バーチャルPPAを締結。シンガポールのデータセンターと20年間
【速報】東電HD、初の海外バーチャルPPAを締結。シンガポールのデータセンターと20年間
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東京電力ホールディングス(東電HD:敬称略)は4日、米データセンター大手 Equinix(エクイニクス) のシンガポール法人と、同社向けのバーチャルPPA(仮想電力購入契約) を締結したと発表した。

期間は2026年7月から20年間で、最大10MW規模の屋根置き太陽光発電設備由来の再生可能エネルギーの環境価値(再エネ証書/価値クレジット相当)をエクイニクスに提供する。
(プレス)東電グループ初!海外でバーチャルPPA締結! シンガポールのデータセンターに、20年間クリーンエネルギーを供給します(PDF)
https://www.tepco.co.jp/press/release/2025/pdf4/251204j0101.pdf (東京電力)
Virtual Power Purchase Agreement signed in Singapore — TEPCO HD press release (English PDF)
https://www.tepco.co.jp/en/hd/newsroom/press/archives/2025/pdf/251204e0101.pdf (東京電力)
バーチャルPPAは発電した電力を物理的に需要家へ送るのではなく、市場価格と契約価格の差額を精算する仕組みで、企業の柔軟な再エネ調達を可能とするものだ。
東電HDは100%子会社の TEPCO Global Energy Pte. Ltd. を通じて供給し、これにより年間約3,000トンのCO₂削減効果が見込まれるとしている。 (東京電力)
契約相手のエクイニクスは世界270拠点以上のデータセンターを運営するグローバル企業で、シンガポール国内でも複数のIBX施設を展開している。
今回の契約は、エクイニクスがシンガポールのGreen Plan 2030 など地元の脱炭素政策と整合して再エネ導入を進める取り組みの一環でもある。 (Equinix Newsroom)
東電HDにとって本件は、国内電力事業者が海外企業向けにバーチャルPPAを組成する初のケースであり、海外市場での再エネソリューション営業の拡大 を示す契機となる。
今後はアジアを中心に、屋根置き太陽光やその他再エネ資産を活用したVPPA等の導入支援事例が増える可能性が高い。企業の脱炭素需要が高まるなか、東電HDは再エネ調達手法の拡充を進める方針だ。 (東京電力)
今後、日本企業の海外進出がますます進むものと思われる。
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