政府準備資産、金保有額が過去最高を更新 、総資産に占める割合は9%に

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財務省が発表した統計(2025年12月末時点)によると、日本の総準備資産は1兆3,700億ドルに達し、2021年以来の高水準を記録しました。その中でも特に注目すべきは、現物金の評価額の急騰です。

金の資産割合が倍増:価格高騰がもたらすポートフォリオの変化

2025年度末における日本の金準備保有額は約1,171億ドルに達しました。これは2022年の約2倍の水準です。

この間、金保有量自体は約846トンと変わらないものの、価格の高騰により総準備資産に占める金の割合は、2022年の約4%から2025年末には約9%へと急拡大しました。

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世界的に進む現物シフト

世界の中央銀行、特に新興国は戦略的に金の「量」そのものを増やしています。中国、インド、トルコなどを筆頭に、中央銀行による金の買い越しは2024年に続き2025年も高水準で推移しました。

背景にあるのは、主要通貨の購買力低下に対するヘッジ、いわゆる「ディベースメント(通貨価値下落)取引」です。

過剰な政府債務やインフレによりドルの実質価値が目減りする中、各国の中央銀行は、発行主体が存在せず、デフォルトリスクのない現物資産へのシフトが進んでいます。