【速報】五島市沖で国内初の浮体式洋上風力が商業運転開始―地域が一体となって実現した開発モデルに注目

酒井直樹

· 電力脱炭素,風力

長崎県五島市沖で建設が進められてきた浮体式洋上風力発電所が、1月5日に商業運転を開始しました。本事業は、1基あたり出力2,100kWの風車を8基設置し、総出力は16,800kW、再エネ海域利用法に基づく公募占用計画の認定を受けた国内第1号案件となります。

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浮体式構造を採用することで、水深が深く着床式の設置が難しい日本近海においても洋上風力の導入を可能にする先行事例となっています。

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「日本初の商業用浮体式洋上風力発電所が稼働を開始した」とし、「国の制度認定を受けた初の案件であり、日本が浮体式技術を通じて洋上風力の本格展開に踏み出した象徴的事例である」と報じています。

地域が一体となった開発モデル

本事業の背景として特筆すべきなのが、五島市役所職員による地域調整の積み重ねです。市や関係機関は、地元漁協をはじめとする関係者との丁寧な対話を重ね、漁業との共存や海域利用への理解醸成に力を注いでこられました。

こうした地道なコミュニケーションがあったからこそ、地域が一丸となって再生可能エネルギーを受け入れ、地産地消につなげる基盤が形成されたといえます。