FRBパウエル議長、トランプ政権の圧力に異例のビデオ声明で対抗

· DS構造研,電力速報

ジェローム・パウエルFRB議長は異例となるビデオメッセージを公表し、政権からの圧力に対する強い懸念を示しました。既に500万回近く視聴されて、3.7万の♡がついています。

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声明によれば、司法省がパウエル議長に対し、大陪審による召喚状を送付し、昨年の上院銀行委員会での証言に関連して刑事訴追の可能性を示唆したとされています。

証言内容はFRBの歴史的建築物の改修事業に関するもので、議長は「法の支配と説明責任を尊重する」「FRB議長であっても法の上に立つ存在ではない」と前置きした上で、今回の動きは単なる証言や議会監督を巡る問題ではないと強調しました。

パウエル議長は、FRBが改修事業について議会に十分な情報開示を行ってきたと説明し、刑事責任を問う動きは、金利政策を政権の意向に従わせるための圧力であるとの認識を示しました。

問題の本質は、連邦準備制度理事会が証拠と経済状況に基づいて金融政策を決定し続けられるのか、それとも政治的圧力や威嚇によって左右されるのか、という点にあると述べています

共和党政権、民主党政権の双方の下で職務を遂行してきた経験を踏まえ、議長は「物価安定と最大雇用という使命に専念してきた」「脅しに屈せず、上院が承認した職務を誠実に果たす」と明言しました。

FRBの独立性を巡る緊張は、米国の金利動向を通じて国際金融市場に波及します。

とりわけ日本にとっては、円安や長期金利の上昇といった不安定要因に直結し得るだけに、今後のトランプ政権の反応に、引き続き注意が必要です。