ドイツ、太陽光が初めて褐炭発電電力量を上回る。分散型が急増

· 電力脱炭素

フラウンホーファー太陽エネルギー研究所(Fraunhofer ISE)の分析によれば、ドイツでは、2025の電源構成で、太陽光が初めて褐炭を上回り、再生可能エネルギー電源の比率は55.9%となりました。

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風力発電は発電量132TWhと天候要因で前年比3.2%減となったものの、引き続き最大電源の地位を維持する一方で、太陽光発電は前年比21%増の約87TWhに達し、褐炭を初めて上回る発電量となりました。特に注目されるのは、太陽光のうち約17TWhが自家消費されており、分散型電源としての性格が一段と強まっている点です。

EU全体でも同様の傾向が見られ、2025年には太陽光発電量が石炭火力を初めて上回りました。過去10年で太陽光は約3倍に拡大する一方、石炭火力は約6割減少しています。

一方で、再エネ拡大が順調とは言い切れない側面もあります。ドイツ政府が2025年に目標としていた再エネ発電量346TWhには届きませんでした、

主因は陸上・洋上風力の導入遅れとされています。設備容量ベースでも、計画値を下回る状況が続いています。

化石燃料による発電は全体として横ばいで、褐炭は減少したものの、天然ガスが増加しました。電力部門のCO₂排出量は1990年比で約58%減と大幅に低下していますが、石炭由来排出は前年からやや増加しています。

また、蓄電池の導入が急速に進み、大型蓄電池容量は1年で約6割増加しました。再エネ比率の高まりと価格変動の拡大を背景に、蓄電池が電力システムの中核インフラへと位置づけられつつあることが示唆されています。